福祉国家における政治理論

福祉国家は、自由を保障するものなのか、自由を抑圧するものなのか。社会のあらゆる領域に権力が浸透してしまっている中で、再び「政治」を語る意味とはなにか。二項対立の不毛を越える福祉国家の再生に向けた政治理論を見い出す。

第I章　福祉国家の目標と現実

第II章　時代遅れの理論

第III章　社会理論上の基礎

第IV章　福祉国家：政治的包摂

第V章　自己言及システムとしての政治

第VI章　ヒエラルキーと循環

第VII章　自己観察

第VIII章　環境との関係

第IX章　不安定性と変動

第X章　経済、教育、科学からの三つの事例

第XI章　機能と作用

第XII章　政治理論の政治概念についての中間考察

第XIII章　法と貨幣：福祉国家の作用手段

第XIV章　官僚制

第XV章　行政政策の合理化：組織、プログラム、人員

第XVI章　政治的オプション

第XVII章　政治責任と政治理論

第XVIII章　実践に向けて

第XIX章　要約

訳者解説
年表・ドイツの社会保障と政権
索引