情報空間論 オンデマンド版

情報空間論 オンデマンド版
著者 正村 俊之
ジャンル 社会・女性
シリーズ オンデマンド書籍
出版年月 2016年8月
ISBN 978-4-326-98254-7
判型・ページ数 A5・380ページ
定価 5,720円(税込)
在庫 オンデマンド制作

この本への感想・お問い合わせ

この書籍はオンデマンド版になります。オンデマンド本は通常の書籍とは異なりますので、初めての方はこちらをご覧下さい。

現代社会は情報社会と呼ばれる。そのわりには現代社会の明確なイメージが掴みにくい。理由の一端に情報という言葉の氾濫があるのではないだろうか。本書は現代社会の特色を捉えるために、まず情報概念の原理的な考察を行ない、次に社会と情報との関わりについての歴史的な変遷を追跡する。全体は三部構成になる。Iでは写像(コピー)の考察から始め、情報・記号・意味の関連を問い直す。IIでは、時間・空間の構成と情報、人間と社会の再生産と情報の関係を説き、IIIで古代・中世・近代・現代社会での情報メカニズムの展開を見る。(2000年3月5日第1版第1刷発行)



I

第一章 情報の原問題としてのコピー
 1 クローンとバーチャル・リアリティ
 2 コピーの両義性
 3 コピーと情報
 4 情報と写像

第二章 情報
 1 情報概念の三つの系譜
 2 情報の基本構造
 3 情報の諸形態

第三章 意味的情報
 1 意味
 2 〈一対一〉写像と〈多対一〉写像
 3 意味方程式
 4 媒介過程の無意識化
 5 時空写像と内容写像の分離・統一
 6 意味的情報としての貨幣
 7 情報空間

II

第四章 時間と空間
 1 時間・空間に関する三つの問題
 2 時間・空間・場所
 3 情報の時間写像と空間写像
 4 体験的な時間と空間
 5 社会的な時間と空間
 6 時間・空間の表現=構成

第五章 反省的意識
 1 志向性への志向性
 2 自己の身体像と他者の身体像
 3 自我と他我
 4 二つの写像形式:自己写像と相互写像

第六章 社会的コミュニケーション
 1 社会秩序の根本問題
 2 原初的コミュニケーションと分節的コミュニケーション
 3 社会システムと個体システム
 4 社会的情報システムと個体的情報システム

III

第七章 アルカイック社会
 1 情報圧縮様式としての輻輳化
 2 現実性と可能性の交錯:神話的世界
 3 互酬性交換:時間と空間の総合化I
 4 社会システムと個体システムの双対性:時間と空間の総合化II

第八章 中世社会
 1 中世の社会システム
 2 時空意識の変容
 3 良き法としての古き法
 4 情報圧縮様式としての類比化
 5 歴史的分水嶺としての中世

第九章 近代社会
 1 写像様式の反転:形而上学(観念論)から実証主義(唯物論)へ
 2 情報圧縮様式としての抽象化
 3 情報空間の分出
 4 脱コンテクスト化
 5 近代的リアリティ

第十章 現代社会
 1 再コンテクスト化
 2 社会的情報システムの変容
 3 モノの記号化
 4 リアリティの変容
 5 シミュレーション社会


あとがき
文献
事項索引
人名索引

関連書籍

ご注文

5,720円(税込)

ネット書店で購入する

  • 楽天ブックス
  • Amazon
  • 紀伊國屋書店
  • ヨドバシ.com
  • bookfanプレミアム
  • セブンネットショッピング
  • Honya Club.com
  • e-hon 全国書店ネットワーク
  • HMV&BOOKS online
  • TSUTAYA online

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加