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倫理学は科学になれるのか

自然主義的メタ倫理説の擁護

倫理学は科学になれるのか

倫理学は科学と同じく、漸進的に発展・進歩するのだ。規範倫理理論のメタ倫理学的考察を通じて明らかになる自然主義的実在論の理路。

著者、編者、訳者など 蝶名林 亮
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-10256-3
出版年月 2016年9月
判型・ページ数 A5判・272ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

「どのように行為するべきか」といった規範倫理学に関わる問いは、物理学や化学などの科学理論のように「経験的な方法」によってその真偽を明らかにできるのだろうか。本書はこの問いにそれは可能であると答える。この自然主義的実在論の試みは、メタ倫理学と規範倫理学の関係をどのように理解するのかを問うことでもある。

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目次

はじめに

第1章 現代メタ倫理学の見取り図
 1.1 メタ倫理学と規範倫理学
 1.2 G.E.ムーアの『倫理学原理』と20世紀のメタ倫理学
 1.3 メタ倫理学の現状
 1.4 総合的倫理自然主義の魅力
 1.5 本章のまとめ

第2章 自然主義的道徳的実在論
 2.1 自然主義的道徳的実在論の主張
 2.2 道徳的実在論
 2.3 道徳的自然主義
 2.4 倫理学における方法論的自然主義
 2.5 還元的自然主義と非還元的自然主義
 2.6 本章のまとめ

第3章 自然主義のための説明的論証
 3.1 説明的論証の概要
 3.2 個別の道徳的説明による論証
 3.3 道徳的説明への反論
 3.4 規範倫理理論による論証
 3.5 本章のまとめ

第4章 ボイドによる「規範倫理理論による論証」の提案
 4.1 科学的実在論のための論証
 4.2 道徳的実在論のための類似的論証
 4.3 ボイドの提案の課題
 4.4 本章のまとめ

第5章 理論論証の擁護
 5.1 サンプル理論を使った理論論証擁護の意義
 5.2 帰結主義
 5.3 帰結主義理論の経験的信頼性
 5.4 帰結主義理論の理論構築における背景理論
 5.5 実在論的説明と理論パッケージ
 5.6 本章のまとめ

第6章 理論論証と非自然主義的な規範倫理理論
 6.1 義務論と自然主義
 6.2 自然主義的な義務理論
 6.3 殺すことと死ぬにまかせることの区別
 6.4 経験的信頼性
 6.5 義務論の理論構築における背景理論の想定
 6.6 義務論の実在論的説明
 6.7 本章のまとめ
 
第7章 理論論証への反論(1)――経験的反論
 7.1 前章までの要約
 7.2 (理2)が想定しているもの
 7.3 社会直観型モデル
 7.4 反論①:法律家の共通認識からの応答
 7.5 反論②:規範倫理学の歴史的・社会的な研究からの応答
 7.6 本章のまとめ

第8章 理論論証への反論(2)――哲学的反論
 8.1 異なる規範理論が近似的に真であり得るのか
 8.2 メタ倫理と規範倫理に関する中立テーゼを巡って
 8.3 進化論的反論への応答
 8.4 道徳の悲観的帰納法への応答
 8.5 規範性からの反論への応答
 8.6 本章のまとめ

第9章 自然主義のさらなる強固な擁護へむけて
 9.1 理論パッケージを巡るさらなる探求
 9.2 メタ倫理学と規範倫理学の関係に関するメタ・メタ倫理学的探究
 9.3 道徳心理学との関連性
 9.4 本章のまとめ

あとがき
文献一覧
索引

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