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高校就職指導の社会学

「日本型」移行を再考する

高校就職指導の社会学

00年代以降の日本の高校就職指導がいかなる状況にあるのか、特に選抜・配分機能と、都市/地方の地域性の違いに着目して分析する。

著者、編者、訳者など 堀 有喜衣
ジャンル 教育・心理
社会・女性
ISBN 978-4-326-60293-3
出版年月 2016年8月
判型・ページ数 A5判・240ページ
定価 本体4,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

学校から職業へのスムーズな移行を促す高校就職指導は、若年失業率の低下に寄与しているとして、80年代には国際的にもその機能が高く評価されたが、90年代にはその評価は反転した。従来は、生徒の就職先の確保や配分を期待されてきた高校就職指導が、2000年代以降どのような状況となっているのか、実証データにより詳細に検討する。

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目次

はしがき――高校就職指導を通じて日本の学校から職業への移行を考える

序章 高校から職業への移行研究の背景
 1 はじめに
 2 90年代初頭までの高卒就職の状況と制度的枠組みの意義
 3 2000年代半ば以降の高卒労働市場の変化
 4 高卒就職の現状

第1章 先行研究の検討──高校から職業への移行研究
 1 移行研究の特徴と「移行」概念の整理
 2 高校から職業への移行に関する教育社会学的研究
 3 企業サイドからみた高校から職業への移行研究──「実績関係」への疑問
 4 高卒者の地域移動(県外就職)の現状
 5 先行研究から見出される課題

第2章 先行研究の課題に挑む
 1 本書の検討課題──労働市場変数の導入
 2 高校就職指導の定義
 3 研究の方法

第3章 2000年代の高校就職指導類型──「学校に委ねられた職業選抜」の現在
 1 現場における高校就職指導の変化
 2 就職指導類型の分類
 3 小さくなる「80年代型」就職指導

第4章 高校就職指導の実態──インタビュー調査から
 1 事例の位置づけ
 2 4つの高校就職指導類型の実態
 3 高校就職指導類型の布置

第5章 80年代の高校就職指導を再考する
 1 「学校に委ねられた職業選抜」の課題
 2 通説を再検討する
 3 メリトクラティックな世界の範囲を測る
 4 高校就職指導の全体像における「学校に委ねられた職業選抜」の位置

第6章 地方における高卒者の移行過程──北海道・長野・東京の比較から
 1 高卒労働市場類型における位置づけ
 2 調査の方法
 3 各地域の状況
 4 高卒労働市場類型にみる若者の移行過程
 5 学科の効果
 6 大都市モデルの特徴と限界

第7章 高卒就職における地域移動の現状──青森県と高知県を事例として
 1 高卒者の地域移動の推移
 2 需要不足地域での地域移動──青森県と高知県に焦点をあてて
 3 高校単位でみる県外就職率の分布
 4 事例の検討──高知B工業と青森B工業の比較
 5 地域移動に対する高校就職指導方針
 6 生まれ育った地域という属性に影響される地域移動

終章 本書の知見の整理と示唆──高校就職指導を手がかりに
 1 知見の要約
 2 本書の示唆
 3 残された課題

引用文献一覧
資料編
あとがき
索引

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