ホーム > 平等主義の哲学

平等主義の哲学

ロールズから健康の分配まで

平等主義の哲学

人間の福利の分配に関心を寄せるすべての人のために。ロールズ『正義論』以降の現代平等主義に関する、最も包括的で明快な概説書。

著者、編者、訳者など 広瀬 巌
齊藤 拓
ジャンル 哲学・思想・倫理
政治
ISBN 978-4-326-10253-2
出版年月 2016年8月
判型・ページ数 A5判・272ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

分配的正義論のうちで、福利の平等な分配を主張する原理である平等主義。本書では①ロールズ的平等主義、②運平等主義、③目的論的平等主義、④優先主義、⑤十分主義という現代の5つの平等主義理論について、その理論的な特徴と問題点とを概説する。また、健康の不平等の問題を取り上げ、こうした理論の現実への応用可能性を示す。

このページのトップへ

目次

日本語版への序文
まえがき
序論

第1章 ロールズ的平等主義
 1.1 功利主義――支配的な分配原理
 1.2 ロールズの格差原理
 1.3 格差原理に対する批判
 1.4 ポスト・ロールズ主義の契約理論――ネーゲルとスキャンロン
 本章のまとめ
 文献案内

第2章 運平等主義
 2.1 ロールズから運平等主義へ
 2.2 選択運という概念を解剖する
 2.3 どれだけの運が本当に選択運なのだろうか?
 2.4 いくつかの異論
 本章のまとめ
 文献案内

第3章 目的論的平等主義
 3.1 目的論的平等主義――パーフィットの内在説
 3.2 水準低下批判
 3.3 水準低下批判に対する三つの応答
 3.4 もう一つの解釈――集計説
 3.5 射程問題
 3.6 目的論的―義務論的という区分の再考
 本章のまとめ
 文献案内

第4章 優先主義
 4.1 優先主義――基本的な考え方
 4.2 優先主義の構造
 4.3 優先主義とは何でないか
 4.4 優先主義に対する批判――パート1
 4.5 優先主義に対する批判――パート2
 4.6 優先主義vs.目的論的平等主義
 本章のまとめ
 文献案内

第5章 十分主義
 5.1 下限付きの功利主義
 5.2 フランクファートによる十分主義の員数説
 5.3 下限付きの功利主義――ある哲学的アプローチ
 5.4 十分性未満の福利に伴う悪
 5.5 十分主義に対する四つの批判
 本章のまとめ
 文献案内

第6章 健康およびヘルスケアにおける平等
 6.1 健康へのロールズ的アプローチ
 6.2 健康における運平等主義
 6.3 健康の社会的勾配
 6.4 ヘルスケアの分配――QALYの最大化
 6.5 より境遇が悪いとはどういうことか?
 6.6 年齢とヘルスケアの分配
 6.7 ヘルスケア分配の生涯全体説?
 本章のまとめ
 文献案内

結語
用語集
文献一覧
訳者解説

このページのトップへ