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近代中国の電信建設と対外交渉 [現代中国地域研究叢書]

国際通信をめぐる多国間協調・対立関係の変容

近代中国の電信建設と対外交渉

通信技術と通信特許権との関係、多国間関係および政策決定過程という三つのアプローチから中国が置かれた国際通信の状況を検討する。

著者、編者、訳者など 薛 軼群
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-34906-7
出版年月 2016年2月
判型・ページ数 A5判・264ページ
定価 本体4,600円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

本書は中国の電信利権をめぐる対外交渉が繰り広げられた20世紀前半の中国における日米欧各国や諸企業の利権外交の実態を明らかにし、近代的グローバル電信ネットワークに編入される過程における中国の主体性、およびその国際通信特許権をめぐる多国間の協調・対立関係の変容を解明することを目的とする。

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目次

「現代中国地域研究叢書」刊行にあたって[天児慧]
図表一覧
凡例

序章 近代中国とグローバル通信網の関係を理解する視座
 1.研究意義
 2.先行研究
 3.研究課題と研究方法
 4.利用史料
 5.本書の構成
 コラム 電信技術専門用語解説

第1章 1870-1900年代の中国における国際通信概況
 第1節 中国における電信の導入と大北,大東電信会社
 第2節 大北と大東による通信特許権の取得
 第3節 義和団事件と大北,大東による独占体制の強化
 小結

第2章 清末における露清・日清電信協約の成立について――日露戦争後の対外交渉を中心に
 第1節 日露戦前・戦中における東三省の電信概況
 第2節 清朝の姿勢と北京会議
 第3節 日清・露清の交渉
 第4節 「密約」問題とその後の電信利用実態
 小結

第3章 北京政府期の電信事業「日中提携論」――交通部電政顧問中山龍次の視点から
 第1節 中山顧問招聘の経緯
 第2節 交通部と日本の対中電信借款
 第3節 中国視察団と上野,大阪電気博覧会
 第4節 中山のその他の社会活動
 小結

第4章 通信技術の変容――有線電信から無線電信への転換
 第1節 清末における無線通信の導入
 第2節 テレフンケン社とマルコーニ社による無線電信事業への介入――1911-1914年
 第3節 ラーセン無線契約と三井無線契約――1914-1918年
 第4節 英中無線電話契約と米中無線契約――1918年以降
 小結

第5章 南京国民政府の国際無線通信交渉(1927-1937年)――米中,日中無線協定を中心に
 第1節 無線通信管轄権をめぐる葛藤
 第2節 上海大無線局の建設と米中無線協定
 第3節 日中無線協定の締結
 小結

第6章 海底線通信協定の改定をめぐる攻防――対大北電信会社の交渉を中心に
 第1節 北京政府期における大北会社の協定延長活動
 第2節 海底線改訂協議にむけた国民政府の準備
 第3節 1930-31年の国民政府と大北の交渉
 第4節 新しい通信協定の成立
 小結

終章 中国から見た通信権自立とは何か

史料・参考文献
あとがき
人名索引
事項索引

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