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植民地フィールドワークの科学史

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フィールドワークの政治性とは何か。民俗学、考古学、生物学、薬学、人類学、地理学──学術調査の歴史から問い直す「帝国日本」。

著者、編者、訳者など 坂野 徹 編著
ジャンル 歴史・地理
ISBN 978-4-326-20054-2
出版年月 2016年2月
判型・ページ数 A5判・256ページ
定価 本体3,400円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

朝鮮半島、満洲、京都、対馬、パラオ、北海道、沖縄、岡山……。「帝国日本」「ポスト帝国」時代の研究者たちは、日本/アジアのフィールドで何を経験したのか。自然・人文・社会の区別をこえた、多様な学問領域におけるフィールドワークを取り上げ、科学史的観点から「帝国」との関わりを検証する日本初の試み。

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目次

序論 「帝国日本」「ポスト帝国」時代のフィールドワークを問い直す[坂野徹]
 1 本書のねらい
 2 本書の視角
 3 各章の内容

第一章 民俗学者・水野清一──あるいは、「新しい歴史学」としての民俗学と考古学[菊地暁]
 1 はじめに──東方部の「折口ファン」たち
 2 文化史学と民俗学──戦前期
 3 石窟と民具──戦中期
 4 宮本常一──占領期
 5 おわりに──ふたたび「あまり品のいいことではない」「内証話」


第二章 植民地考古学・歴史学・博物館──朝鮮半島と古代史研究[アルノ・ナンタ]
 1 はじめに
 2 植民地考古学の系譜──建国神話から最初の現場発掘調査へ
 3 研究の制度化および植民地の学知
 4 企画発掘調査から地方博物館へ
 5 書き直された過去──一九二〇年代─三〇年代
 6 結び

第三章 フィールドワークと実験室科学の接合──京城における薬理学研究[愼蒼健]
 1 はじめに
 2 農商工部の薬用植物フィールドワーク
 3 憲兵警察の薬草調査フィールドワーク
 4 総督府中央試験所におけるフィールドワークと有効成分研究
 5 帝国日本における漢薬研究の進展
 6 京城帝大医学部薬理学第二講座の研究体制
 7 おわりに

第四章 珊瑚礁・旅・島民──パラオ熱帯生物研究所研究員の「南洋」経験[坂野徹]
 1 はじめに
 2 パラオ熱帯生物研究所の誕生
 3 研究員たちの「南洋」経験
 4 パラオから遠く離れて
 5 パラオ熱帯生物研究所の遺産とアメリカ
 6 おわりに──追憶のパラオ熱帯生物研究所

第五章 「アイヌ民族綜合調査」とは何だったのか──泉靖一の「挫折」と戦後日本の文化人類学[木名瀬高嗣]
 1 はじめに
 2 「アイヌ民族綜合調査」の研究組織と「成果」
 3 泉靖一の調査
 4 結びに代えて

第六章 アメリカ人地理学者による冷戦期東アジアのフィールド調査──F・ピッツの結ぶ瀬戸内海、沖縄、韓国[泉水英計]
 1 はじめに
 2 『戦後沖縄』とその著者たち
 3 沖縄と瀬戸内海──生産性の村落空間
 4 韓国と瀬戸内海──ハンドトラクター
 5 おわりに

あとがき
人名索引・事項索引

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