ホーム > フロックコートと羽織袴

フロックコートと羽織袴

礼装規範の形成と近代日本

フロックコートと羽織袴

男性はモーニング、女性は白襟紋付の着物。洋装と和装がミックスした日本的礼装の起源とは。国民国家形成と礼装規範の連動を描く。

著者、編者、訳者など 小山 直子
ジャンル 社会・女性
文学・芸術・ノンフィクション
ISBN 978-4-326-60288-9
出版年月 2016年3月
判型・ページ数 A5判・384ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

明治初期、衣冠や直垂に代わり一般の礼服を洋装とした太政官布告は、天皇巡幸、陸軍特別大演習という国家行事参加者への服装規定という形で国民に周知されていった。昭和に至るまで礼服の定義に裁量権を持ったのは宮中であったこと、礼装規範の形成過程が天皇を中心とした日本の近代国家の歩みに連動していたことを膨大な資料から実証する。

このページのトップへ

目次

序章 モーニングと裾模様の着物──日本的礼装はどのように決まったのか

第一章 礼装は宮中が決める──近代日本における新服制の制定と礼装事情
 第一節 明治新政府が布告した新服制
 第二節 「通常礼服」の燕尾服と「通常服」のフロックコート
 第三節 明治二十三年前後の日本帝国の紳士の服装
 第四節 新服制はなぜ洋服に決まったのか

第二章 フロックコートとシルクハットの紳士像──「通常服」「黒高帽」という国家の服装規定
 第一節 近代日本におけるフロックコートとシルクハットの読み方
 第二節 西欧の流行事情を無視した日本の絹帽の蔓延
 第三節 明治三十年代の「フロックコート」の流行事情
 第四節 国家の服装規定として機能した「通常服」「黒高帽」
 第五節 西洋の流行情報と紳士の礼装
 第六節 明治二十年前後の奉迎時の服装に見る庶民の礼装事情
 第七節 「シルクハット」と「山高帽」の違い
 第八節 明治四十年代の指導書に見る日本特有の紳士の服装
 第九節 フロックコート、そしてシルクハットの終焉とモーニングコートの浮上
 第一〇節 国民服と通常礼服、そして勲章佩用

第三章 庶民の礼服「紋付羽織袴」──通常礼服(燕尾服)に起因した礼服問題
 第一節 明治期の国家の服装規定と羽織袴
 第二節 政治問題でもあった礼服問題における紋付羽織袴
 第三節 大正期の庶民感覚と「紋付羽織袴」
 第四節 昭和十年十月九日の勲章佩用時の服装の改定と「紋付羽織袴」

第四章 「白襟紋付」が貴婦人を作る──一般女子の礼装規範と国家の服制
 第一節 婦人服制、そして「白襟紋付」と一般女子
 第二節 明治二十年代の上流富裕階級における「白襟紋付」
 第三節 明治三十三年ごろに教示された「白襟紋付」
 第四節 「白襟紋付」を基本とした明治後期の集会服
 第五節 宮中関連行事と「白襟紋付」
 第六節 国家的礼装となった「白襟紋付」

終章 近代化の遂行と礼装規範──近代日本の国家体制と天皇制
 

あとがき
初出一覧
文献一覧
人名索引
事項索引

このページのトップへ