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学歴の階層差はなぜ生まれるか

学歴の階層差はなぜ生まれるか

個人が学歴を形成する過程のどの場面で、出身階層がいかなる影響を及ぼすのか。階層差の生成メカニズムを実証的に分析する。

著者、編者、訳者など 荒牧 草平
ジャンル 教育・心理
社会・女性
ISBN 978-4-326-60287-2
出版年月 2016年1月
判型・ページ数 A5判・304ページ
定価 本体4,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

現在の日本社会で、学歴の階層差はなぜ生まれるのか。日本の選抜システムの特徴や進路選択を行う行為者の視点を重視しながら、さまざまな調査データを用いて詳細に検討し、単純な経済還元論とも階級文化論とも異なる観点から、学歴の階層差を生み出すメカニズムに対して、新たな理解の可能性を提示する。

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目次

まえがき

序章 本書のねらい
 1. 目的と背景
 2. アプローチの方法
 3. 本書の構成

第Ⅰ部 客観的な階層差の把握

第1章 「時代による変化」から「生成メカニズム」へ
 1. 学校制度の発達
 2. 学歴社会と教育熱
 3. 教育拡大と教育機会の趨勢
 4. 教育機会の趨勢から階層差の生成メカニズムへ

第2章 現代日本における階層差のとらえ方
 1. 日本の選抜システム
 2. 実証研究における「階層」概念
 3. 社会的地位と合理的選択理論
 4. 文化資本の相続による再生産
 5. 経済的資源の効果
 6. 日本社会の特徴をふまえた分析課題

第3章 どこにどのような階層差があるか──学歴達成過程における階層差の把握
 1. 分析方法
 2. 初期の学力形成に対する効果
 3. 中学卒業後の進路選択に対する直接的制約
 4. 高校卒業後の進路選択に対する直接的制約
 5. 結果のまとめと考察

第Ⅱ部 主観的な進路選択過程

第4章 個人の進路選択からとらえなおす
 1. 主観的進路選択と方法論的個人主義
 2. 階層による制約
 3. 進路選択における主観的利益
 4. 学歴=地位達成モデルの否定
 5. 親の教育期待とウィスコンシン・モデル
 6. ブルデュー理論における利益とハビトゥス
 7. 教育的地位志向モデル

第5章 高校生調査の分析──価値志向の伝達と進路選択の直接的制約
 1. 価値志向の伝達による再生産
 2. 親の価値志向による直接的制約
 3. データと変数の構成
 4. 価値志向伝達説の検討
 5. 直接的制約説の検討
 6. 結果のまとめと考察

第6章 高校生と保護者調査の分析──親の教育期待による直接的制約
 1. 親の教育期待と教育的地位志向
 2. データと変数の構成
 3. 文化資本と価値志向の伝達
 4. 親の教育期待による直接的制約
 5. 結果のまとめと考察

第Ⅲ部 展開と結論

第7章 祖父母とオジオバの影響──教育的地位志向モデルの展開例
 1. 階層効果の再考
 2. 拡大家族効果の研究動向と分析課題
 3. データと変数の構成
 4. 拡大家族の影響
 5. 結果のまとめと考察

終章 学歴の階層差を生むメカニズム
 1. 学歴の階層差
 2. 教育的地位志向モデルの含意
 3. 「教育熱心論」と教育的地位志向モデル
 4. 議論と補足
 5. 階層差のゆくえ

引用文献
資料(調査票)
あとがき
人名索引
事項索引
初出一覧

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