ちょっと気になる社会保障

ちょっと気になる社会保障

改革を迫られる社会保障制度の現状をどのように把握し、未来をどのように設計すべきか。正しくデータを把握し論理的に考えるために。

著者 権丈 善一
ジャンル 福祉・医療
出版年月 2016年1月
ISBN 978-4-326-70089-9
判型・ページ数 A5・240ページ
定価 1,980円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

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若者は高齢者に搾取されている? 賦課方式から積立方式への抜本改革が必要? 制度解説に終始したり、いたずらに世代間対立をあおる社会保障論議に意味はない。社会保障制度とは、そもそもどんな論理で設計されていて、状況にあわせ今後どのように変えていくべきか。「社会保障というシステム」の根本からわかりやすく学び、教えるための入門書。

正誤表(PDF)

はじめに──社会保障なんか信用ならん!?

第1章 少子高齢化と社会保障
 就業者1人当たり人口の安定性と努力目標

第2章 社会保障は何のため?
 分配面における貢献原則の必要原則への修正
 将来の生産物への請求権を与える年金
 Output is centralという考え方

第3章 社会保障は誰のため?
 係数感覚に欠ける善良な市民
 生活保護と社会保険
 為政者の保身と社会保障政策
 救貧機能と防貧機能

第4章 社会保険と税
 税による貧困救済の扶助原理
 社会保険誕生の意味
 公的年金保険と生活保護
 税と社会保険の財源調達力
 トレード・オフの関係にある制度の「普遍性」と「安定性」の価値

第5章 社会保険と民間保険
 リスクと不確実性
 制度設計における公平性への配慮

第6章 保険のリスク・ヘッジ機能
 年金は保険であることを忘れさせた原因

第7章 長生きリスクとは

第8章 年金が実質価値を保障しようとしていることを説明することの難しさ
 社会経済の不確実性

第9章 結局,民間保険,社会保険,税の違いとは
 抑制と効率化の違い

第10章 社会保障がはたす3つの機能
 生活安定・向上機能
 所得再分配機能
 経済安定化機能
 社会保障制度の持続可能性と社会保障の機能強化との間の政治変動

第11章 建設的な社会保障論議を阻んできた悪気のないストーリー
 心優しい人たちを惑わせた図──社会保障給付費の経費別割合の見方
 論者に政府を憎ませる根暗な考え方
 歴史を知り,制度を知るということ

第12章 もちろん留意すべき世代間の問題

第13章 社会保障規模の国際比較と財政
 将来の話は名目値では論じてはいけないという話

第14章 今進められている社会保障の改革とは?
 子育て支援策
 医療介護の一体改革
 年金改革

おわりに

知識補給
 100年安心バカ
 世銀と年金とワシントン・コンセンサス
 日本の年金を世界がうらやましがっている理由
 生活保護とブースターとしての年金
 日本の年金の負担と給付の構造
 投票者の合理的無知と資本主義的民主主義
 保険としての年金の賢い活用法
 保険方式と税方式─最低額が保障されない民主党最低保障年金?
 社会全体で助け支え合うということ
 高齢者の貧困救済と,いわゆる世代間格差との選択
 社会保障に関するふたつの国民会議とは?
 公的年金の財政検証,そして平成26年財政検証の意味
 バカ発見器?のひとつ─スプレッドへの理解

図表一覧
著者文献表
事項索引
人名索引

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