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ドニ・ディドロ、哲学者と政治

自由な主体をいかに生み出すか

ドニ・ディドロ、哲学者と政治

20世紀後半に発見され、全貌を現しつつあるディドロの政治論。研究の開拓者ゴッジが精緻な読解で示す、来るべき「解放」の思考。

著者、編者、訳者など ジャンルイジ・ゴッジ
王寺 賢太 監訳・解題
ジャンル 哲学・思想・倫理
政治
ISBN 978-4-326-15436-4
出版年月 2015年11月
判型・ページ数 四六判・320ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

彼は姿を現し、自由の聖なる旗を掲げるだろう──絶対君主政と商業の興隆のもとで、政治体制の腐敗と人民の自由喪失に直面した哲学者は、どのようにして「再生」=「革命」を構想したのか。同時代の世界の激動のなかで、「自由な主体」の出現を探し求めたディドロの考察の射程が、「専制批判」「文明化」「共和主義」という主要テーマの読解を通じて、いま明らかになる。

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目次

まえがき

一 ディドロの政治的言語における三つのイメージ[逸見龍生・王寺賢太訳]
 1 いくつかの方法論的予備考察
 2 オデュッセウスの同伴者たちを貪り食うポリュフェモス
 3 ブリアレオスを縛りつける
 4 三人のエリザベス
 5 結論1
 資料Ⅰ 三人のエリザベス
 資料Ⅱ ミラボー侯爵
 資料Ⅲ ロック、ドルバック、ディドロ
 解題

二 植民地建設と文明化──ディドロによる「ロシアの文明化」論とその周辺[福田真希訳]
 1 ヒュームとハリントン──「文明化」の観念の考古学に向けて
 2 ディドロとロシア──文明化と農奴解放
 3 「植民と文明への定着」──ベーコンとイエズス会士たちの先例
 4 ボードーによる「ロシアの文明化」論
 5 ディドロとボードー──政治的プロジェクトから歴史過程へ
 6 結論
 資料Ⅰ ドニ・ディドロ「ロシアについて」
 資料Ⅱ ベーコン「植民について」で考慮に値する箇所
 資料Ⅲ 農奴制について──いくつかの補足
 解題

三 最後のディドロと政治的雄弁[川村文重訳]
 1 雄弁の選択
 2 老いたアイソンを切り刻んで若返らせるメデイアのイメージ──ホッブズへの異議申し立てと雄弁の名誉回復
 3 ディドロの関心を惹いた同時代の政治的出来事と雄弁
 4 共和主義の雄弁と政治思想の二つのパラダイム
 5 雄弁と公共空間の改鋳
 資料Ⅰ 『両インド史』第三版におけるメデイアのイメージ
 資料Ⅱ ディドロからウィルクスへの書簡
 解題

あとがき
年表
主要人名・事項索引

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