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新版 現代の国際金融を学ぶ

理論・実務・現実問題

新版 現代の国際金融を学ぶ

学生や社会人が現代の国際金融の理論、実務、現実問題のすべてにわたって、総合的かつ体系的に学ぶことができる最新のテキスト。

著者、編者、訳者など 中條 誠一
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-50414-5
出版年月 2015年10月
判型・ページ数 A5判・256ページ
定価 本体2,600円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

学問としての国際金融論は実務や現実問題と大きく遊離したままである。本書は、理論と実務・現実問題のギャップを埋めるため、また国際金融論を身近なものにすると同時に、使える理論にできるようなテキストを目指している。改訂にあたってギリシャの債務問題を含めたユーロ危機、人民元への考察を加え、より現実に即したものとした。

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目次

新版のはしがき

第1部 国際金融の理論
第1章 国際収支と基礎理論
 1 国際収支の概念
   1-1 国際収支とは
   1-2 居住者と非居住者とは
   1-3 発生主義の原則と複式簿記の原則
   1-4 経常収支 (勘定) と金融収支 (勘定)
 2 国際収支表
   2-1 経常収支
   2-2 金融収支
   2-3 資本移転等収支と誤差脱漏
   2-4 国際収支表から見た日本の姿
 3 国際収支の理論
   3-1 為替レートの国際収支調整機能
   3-2  I-Sバランス論
   3-3 経常収支と対外資産・負債残高
(コラム)どうして、中国は経常収支も(旧来の)資本収支も黒字なのか?

第2章 為替レート決定理論
 1 購買力平価説
   1-1 購買力平価の定義とその成立メカニズム
   1-2 2つの購買力平価説:計算方法と考え方
   1-3 購買力平価説の実用的意義は何か
 2 アセット・アプローチ理論
   2-1 なぜ購買力平価説が通用しなくなったのか
   2-2 アセット・アプローチ理論のエッセンス
   2-3 為替レートの決定因は期待
   2-4 具体的モデルの行き過ぎた一般化
   2-5 どのように予測をするか
 3 金利平価説
   3-1 性格が異なる為替レート決定理論
   3-2 金利平価説が成立する仕組み
   3-3 現実にはチャンスの多い金利裁定取引
(コラム)ビッグマック・レートにどんな意味があるのか?

第3章 国際通貨
 1 国際決済システムと国際通貨
   1-1 膨大な国際取引の決済に必要な国際通貨
   1-2 国際通貨とは
 2 国際通貨国のメリットとデメリット
   2-1 多大なメリット
   2-2 国際通貨国のデメリット
 3 国際通貨の条件
   3-1 国際通貨になるために
   3-2 基軸通貨の「慣性」
(コラム)流動性のジレンマ論:1国の国民通貨を基軸通貨とすることには限界?

第4章 為替相場制度
 1 戦後の為替相場制度の概要
   1-1 IMF体制の基本的仕組み
   1-2 IMF体制の崩壊と今日の為替相場制度
 2 為替相場制度の具体的類型
   2-1 固定相場制
   2-2 変動相場制
   2-3 中間的為替相場制度
 3 固定相場制と変動相場制のメリットとデメリット
   3-1 固定相場制のメリットとデメリット
   3-2 変動相場制に期待されたメリットと現実
 4 国際金融のトリレンマ

第2部 国際金融の実務
第5章 国際金融市場とデリバティブ
 1 国際金融市場の概要
   1-1 国際金融市場とは
   1-2 国際金融市場の機能
   1-3 国際金融市場の区分と規模
 2 伝統的市場とユーロ市場
   2-1 両市場の相違と伝統的市場
   2-2 ユーロ市場
 3 デリバティブ取引
   3-1 デリバティブとは何か
   3-2 外国為替の先物取引
   3-3 通貨オプション
   3-4 通貨スワップ
(コラム)日常生活の中にも見られるオプションとスワップ

第6章 外国為替と外国為替市場
 1 外国為替とは何か
 2 為替レートとその建て方
 3 外国為替市場と種々の為替レート
   3-1 銀行間為替相場と対顧客為替相場
   3-2 直物取引、先物取引、為替スワップ取引
   3-3 基準為替相場、クロス・レート、裁定為替相場
   3-4 名目為替レート、実質為替レート、実効為替レート
 4 どのように為替レート決定理論につながるか
   4-1 3種類に分類できる外国為替の取引
   4-2 外国為替市場の概要と為替レート決定理論
(コラム)どうしてニューヨークでの原油先物投機は、われわれの生活に混乱をもたらすのか?

第7章 国際財務活動
 1 外貨資金の調達・運用
   1-1 インパクト・ローンと外貨預金
   1-2 国際債の発行
 2 為替リスク管理
   2-1 為替リスクの捉え方と基本的対応姿勢
   2-2 為替リスク・ヘッジ手段
 3 グローバル企業の国際財務
   3-1 一元化する国際財務管理
   3-2 ネッティングの仕組み
   3-3 プーリングの仕組み
 4 国際金融論にどう関わってくるか
   4-1 企業にとっての合理的行動が、市場の失敗をもたらすことも
   4-2 国際財務の一元化がもたらすもの
(コラム)マージャンの勝ち負けの清算と同じ原理のネッティング

第3部 国際金融の現実問題
第8章 アジア通貨危機と世界金融危機
 1 不安定なグローバル金融資本主義の世界
   1-1 金融資本の規模の肥大化
   1-2 誰でもが投機家になりうる世界
   1-3 最先端金融技術・商品によって、膨らむ投機
   1-4 いつでも危機が発生しうる素地がある世界経済
 2 アジア通貨危機の原因と教訓
   2-1 アジア通貨危機の特徴と背後にあった問題
   2-2 危機の引き金を引いたものは何か
   2-3 アジア通貨危機の教訓と対応
 3 世界金融危機の原因と教訓
   3-1 世界金融危機の原因
   3-2 世界金融危機の教訓と対応

第9章 欧州通貨統合とユーロ危機
 1 欧州通貨統合の歴史
   1-1 欧州通貨統合の原点
   1-2 欧州通貨制度(EMS)
   1-3 EMSの維持と脱ドル
   1-4 マーストリヒト条約に基づく通貨統合と参加条件
 2 通貨統合の理論とユーロ圏の経済運営
   2-1 通貨を統合するということはどういうことか
   2-2 最適通貨圏の理論
   2-3 通貨統合のコストとベネフィット
   2-4 ユーロ圏でのマクロ経済対策運営
 3 ユーロ危機の原因とその対応
   3-1 財政・金融危機としてのユーロ危機
   3-2 ユーロ危機への対応
   3-3 ユーロ危機の根底にある問題
(コラム)局地的な基軸通貨にとどまるユーロ

第10章 グローバル・インバランス
 1 グローバル・インバランス問題とは
 2 グローバル・インバランスの原因
   2-1 ドルに対する人民元の過小評価
   2-2 新興国の過剰貯蓄・アメリカの過剰消費
   2-3 アメリカヘは資本流入を促す要因があること
 3 アメリカの経常収支赤字のサステイナビリティ
   3-1 ドル暴落の懸念
   3-2 復活したブレトンウッズ(BW Ⅱ)説
   3-3 アメリカの対外債権・債務の特異性を強調する主張
   3-4 ドル暴落の危険性とその対応

第11章 アジア通貨システムの改革と人民元の国際化
 1 アジアの通貨システム改革の必要性
   1-1 3極基軸通貨体制への移行を目指して
   1-2 アジア通貨危機の教訓と新たな問題
 2 共通通貨圏の創出へ向けたロードマップ
   2-1 助走段階が必要なアジア
   2-2 脱ドルへ向けて固定的な通貨システム構築を
 3 人民元の国際化と人民元圏の誕生
   3-1 通貨統合より可能性の高い人民元圏誕生
   3-2 人民元の国際化の現状
   3-3 中国における人民元の国際化戦略
 4 将来の通貨システム次第で異なるアジア

索引

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