劇を隠す
岩松了論
「静かな演劇」の勃興期、語られるべき作家が語られなかった。「劇を隠した」真犯人、岩松了。演劇史のその欠落がついに埋められる。
著者 | 長井 和博 著 |
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ジャンル | 文学・芸術・ノンフィクション |
出版年月 | 2015年9月 |
ISBN | 978-4-326-85190-4 |
判型・ページ数 | 4-6・240ページ |
定価 | 2,750円(税込) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
岸田戯曲賞受賞作に先だつこと2年、事件は静かに起こっていた。『お茶と説教』の初演である。劇作家・岩松了が劇を隠した。観客を置き去りにすることによってこそ成立しえた喜劇。それを一人の観客が見抜いた。『初日通信』連載の貴重な論評に手を加え、『市ヶ尾の坂』など語るべき作品群を通して「劇的なものの顕現と受容」を解く。
はじめに
反ドラマティック・アイロニーのほうへ
嘘と秘密
謎とき「市ヶ尾の坂」
グラスが揺れるとき
ありふれた微細への偏執
あとがき
反ドラマティック・アイロニーのほうへ
嘘と秘密
謎とき「市ヶ尾の坂」
グラスが揺れるとき
ありふれた微細への偏執
あとがき