OLの創造

意味世界としてのジェンダー

OLの創造

職場に<男女の差異>を見い出す視点の生成を具体的に追求する。

著者 金野 美奈子
ジャンル 社会・女性
シリーズ オンデマンド書籍
出版年月 2015年6月
ISBN 978-4-326-98218-9
判型・ページ数 4-6・263ページ
定価 3,520円(税込)
在庫 オンデマンド制作

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本書では、できる限り具体的な資料を用いて、事務職の女性に対する意味づけの変遷をたどった。そこでめざしたのは、職場における「女性差別」を告発したり、「変革の必要性」を唱えたりすることではない。ここでの関心は、職場を「男性」と「女性」という異なったカテゴリーでとらえるという見方自体がどのように生まれ、その後どのような具体的な意味をになうことになったのか、その背景はどのようなものだったのか、そこには労働者、経営者、それをとりまく同時代の人々などがどのように関わったのか、その帰結はどのようなものだったのかを、歴史的に描きだすことにある。<はしがき>より (2000年2月22日 第1版第1刷発行)

はしがき

序章 意味世界としてのジェンダー――労働研究への位置づけ

 1 労働研究への位置づけ
 2 意味世界としてのジェンダー
 3 事務職の歴史的経験

第一章 女性事務職の「発見」

 1 明治後期の「パラドクス」
 2 女性の採用とその背景
 3 女性事務職の「発見」とその意味
 4 職場のジェンダーの構築へ

第二章 「女事務員」の世界

 1 女性事務職の増加
 2 ジェンダー・ハイアラーキーのゆくえ
 3 職場の「女性」の意味
 4 「女性の場所」の創出

第三章 戦時下の事務職

 1 戦時労働力としての女性
 2 銀行と女性事務職の「進出」
 3 ジェンダーの転換
 4 仕事と<女性性>

第四章 差異の構築

 1 ジェンダー・カテゴリーの構築
 2 職場のジェンダー化の諸相
 3 経験の論理
 4 「男性」の構築と戦後型ジェンダーの確立

終章 労働におけるジェンダーの歴史化に向けて

 1 歴史性の問題
 2 戦後のジェンダーの展開

あとがき
参考文献
事項索引
人名索引

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