ホーム > 職務格差

職務格差

女性の活躍推進を阻む要因はなにか

職務格差

子育て・家事といった家庭内の責任からではなく、職場や仕事に焦点をあてて「女性の活躍推進」を阻んでいる要因を明らかにする。

著者、編者、訳者など 大槻 奈巳
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-65396-6
出版年月 2015年10月
判型・ページ数 四六判・404ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

仕事のわりあて、人事制度や評価方法,年齢制限などによって、女性が働く場でどのように不利になっているかを、システムエンジニア,旅行業,医療介護職、NPOで働く人々を事例に検証する。また、超氷河期に就職した若年層の管理職志向や雇用不安のなかの既婚男性の稼ぎ手役割意識などから、人々の意識と社会の構造を考える。

このページのトップへ

目次

はしがき

序章 職務格差――この問題をとりあげる理由
 1 女性活用というけれど
 2 女性の働き方の現状
 3 性別役割分業への意識
 4 基幹労働者になっていない女性たち
 5 家族重視モデルではなく職場重視モデルから考える必要性
 6 本書の目的と構成

第Ⅰ部 仕事を通した格差の形成

第一章 なぜ「女性活用」は進まなかったのか――性別職務分離の過程分析
 1 性別職務分離を考える視点
 2 性別職務分離の過程分析─雇う側の選好
 3 職務のわりあてと昇進、知識・スキル
 4 日本的雇用システムの変化と性別職務分離

第二章 職務評価と是正賃金――同一価値労働同一賃金原則の考えから
 1 医療・介護四職種の職務の価値と賃金
 2 施設介護職員とホームヘルパーの職務比較と賃金

第三章 雇用における年齢制限
 1 年齢制限の実態
 2 年齢差別、年齢についての人々の意識

第四章 女性のNPO活動と金銭的報酬
 1 女性とNPO活動
 2 女性が「力をつけること」とNPO活動
 3 女性のNPO活動と金銭的報酬

第Ⅱ部 不透明な時代の人々の意識

第五章 超氷河期に就職した若年層の管理職志向
 1 不透明な時代の仕事観とジェンダー意識
 2 雇用の状況、仕事観、ジェンダー意識の関連
 3 仕事観とジェンダー意識に影響する諸要因
 4 韓国、イタリア、カナダの傾向
 5 四ヵ国若者の仕事観とジェンダー意識

第六章 雇用不安定化のなかの男性の稼ぎ手役割意識
 1 雇用不安定化と稼ぎ手役割
 2 先行研究をめぐって
 3 雇用・事業の安定度、転職・離職と男性の経験
 4 男性の稼ぎ手役割意識になにが影響を与えているか─複数の要因の検討
 5 男性が「おりずにがんばる」社会から「普通に暮らせる」社会へ

第七章 競争社会における親の子どもへの期待
 1 親と子どもをとりまく現状
 2 親の子どもへの期待に関する研究
 3 調査の概要
 4 分析の結果
 5 「男らしさ」期待は競争社会のなかで勝ち抜く期待

終章 「女性の活躍推進」になにが必要なのか
 1 労働過程において女性はどう不利なのか
 2 職務格差の形成と人々の意識
 3 管理職志向が低いのは社会の構造による
 4 職務を評価して賃金をきめることが重要な理由
 5 真の女性活躍をめざして

あとがき
文献
索引
初出一覧

このページのトップへ