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勁草書房創立70周年記念企画 「著者が選ぶ 勁草書房のこの3冊」 公開のお知らせ
2019.04.12
核の誘惑 (紙版)
戦前日本の科学文化と「原子力ユートピア」の出現
戦前日本のメディアにおける核に関する言説と表象を検討し、日本人の核に対する意識をその源流から辿り直す。科学技術による帝国日本の覇権、科学技術の進歩がもたらすはずの明るい未来像=「原子力ユートピア」はどのように形成され、そして戦後「原子力の平和利用による復興」に引き継がれていったか。膨大な資料から描き出す。
正誤表(PDF)
【電子書籍あり】
紀伊國屋書店
序章 核の誘い
Ⅰ 放射能の探求と放射能文化の創生
第一章 放射能と科学者、メディア
第一節 X線、ラジウムの魅惑
第二節 「原子エネルギー」の解放をめぐる予言
第三節 日本のX線、ラジウムをめぐる報道
第四節 メディアに登場する科学者
第二章 放射能を愉しむ:大正期のラジウムブーム
第一節 ラジウム療法
第二節 ラジウム温泉ブーム
第三節 モダン文化の中のラジウム
第四節 ラジウムの光と影
第三章 帝国の原子爆弾とカタストロフィーをめぐる想像力
第一節 最終兵器としての放射能
第二節 第一次世界大戦と「原子爆弾」
第三節 原子爆弾と関東大震災
Ⅱ 原子核の破壊と原子力ユートピアの出現
第四章 新しい錬金術:元素変換の夢を実現する
第一節 長岡半太郎の錬金術
第二節 原子破壊工業への期待
第三節 サイクロトロンと人工ラジウムの夢
第五章 秘匿される科学:核分裂発見から原爆研究まで
第一節 核分裂発見のインパクト
第二節 日本メディアの核分裂への反応
第三節 原爆研究への着手
第四節 科学動員と仁科
第六章 戦時下のファンタジー:決戦兵器の待望
第一節 最終兵器への期待の高まり
第二節 戦時下の仁科:科学「振興」と「動員」のはざまで
第三節 戦時下の海野:科学小説時代
第四節 原爆待望論
第七章 原子爆弾の出現
第一節 原爆投下のインパクト
第二節 原子力を抱擁する
第三節 原子力時代を描く
終章 核の神話を解体する
注
あとがき
主要参考文献
人名索引
事項索引
Ⅰ 放射能の探求と放射能文化の創生
第一章 放射能と科学者、メディア
第一節 X線、ラジウムの魅惑
第二節 「原子エネルギー」の解放をめぐる予言
第三節 日本のX線、ラジウムをめぐる報道
第四節 メディアに登場する科学者
第二章 放射能を愉しむ:大正期のラジウムブーム
第一節 ラジウム療法
第二節 ラジウム温泉ブーム
第三節 モダン文化の中のラジウム
第四節 ラジウムの光と影
第三章 帝国の原子爆弾とカタストロフィーをめぐる想像力
第一節 最終兵器としての放射能
第二節 第一次世界大戦と「原子爆弾」
第三節 原子爆弾と関東大震災
Ⅱ 原子核の破壊と原子力ユートピアの出現
第四章 新しい錬金術:元素変換の夢を実現する
第一節 長岡半太郎の錬金術
第二節 原子破壊工業への期待
第三節 サイクロトロンと人工ラジウムの夢
第五章 秘匿される科学:核分裂発見から原爆研究まで
第一節 核分裂発見のインパクト
第二節 日本メディアの核分裂への反応
第三節 原爆研究への着手
第四節 科学動員と仁科
第六章 戦時下のファンタジー:決戦兵器の待望
第一節 最終兵器への期待の高まり
第二節 戦時下の仁科:科学「振興」と「動員」のはざまで
第三節 戦時下の海野:科学小説時代
第四節 原爆待望論
第七章 原子爆弾の出現
第一節 原爆投下のインパクト
第二節 原子力を抱擁する
第三節 原子力時代を描く
終章 核の神話を解体する
注
あとがき
主要参考文献
人名索引
事項索引
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