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法廷に立つ科学

「法と科学」入門

法廷に立つ科学

法廷は法と科学が出会う場だ。法が科学を規制するだけでなく、逆に科学も法を変えていく。ダイナミックな相互変容の「現場」。

著者、編者、訳者など シーラ・ジャサノフ
渡辺 千原 監訳
吉良 貴之 監訳
ジャンル 法律
ISBN 978-4-326-40304-2
出版年月 2015年7月
判型・ページ数 A5判・320ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

生殖医療、情報化、新エネルギー─。先端科学技術に依存する現代人は同時にその倫理的・法的・社会的問題にも直面している。法は科学を一方的に規制する手段ではない。法廷で両者は出会い、問題が明るみに出され、相互に変容していくのだ。本書は「科学裁判」の豊富な事例をもとに、「科学への向き合い方」を私たちに示す。

日本語版への序文(PDF)

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目次

日本語版への序文
まえがき
序文

第1章 科学と法の交わるところ
 1.1 真実か正義か?
 1.2 法的探求と科学的探求の文化
 1.3 裁判とテクノロジー・アセスメント
 1.4 法廷における科学と技術
 1.5 手がかりとなる諸問題

第2章 変化する知識、変化するルール
 2.1 製造物責任
 2.2 医療過誤
 2.3 環境訴訟
 2.4 連続性と変化

第3章 法が専門性を構築する
 3.1 専門家証人という文化
 3.2 対抗的科学の脱構築
 3.3 司法の門番機能と専門性の再構築
 3.4 ドーバート判決以後の科学と法
 3.5 これからのために

第4章 政府は専門性をどう語ってきたのか
 4.1 予防原則的規制の興隆
 4.2 行政の説明責任と科学的論争
 4.3 「ハード・ルック審査 (hard look)」理論
 4.4 科学政策パラダイム
 4.5 リスク評価における自由裁量の縮減
 4.6 敬譲審査への回帰
 4.7 文脈の変化:技術官僚的な裁判官と民主的な専門家
 4.8 政府の言説を民主化する

第5章 科学のコミュニティにおける法
 5.1 科学における仲間、法における従属者
 5.2 科学を取り締まる:両義的な記録
 5.3 研究の外側の境界
 5.4 宗教に対抗する科学
 5.5 制限された自律

第6章 有害物質をめぐる不法行為と因果関係の政治
 6.1 法的ジレンマの誕生
 6.2 化学物質と疾患:不確実な結びつき
 6.3 司法の事実認定における経験主義
 6.4 主流の科学を捜して:「臨床環境学」の場合
 6.5 意義ある改革に向けて

第7章 法廷のなかの遺伝子工学
 7.1 初期の組換えDNA論争
 7.2 自己規律の限界
 7.3 生命の特許化
 7.4 意図的放出をめぐるポリティクス
 7.5 法への訴え
 7.6 対立する解釈
 7.7 紛争からの撤退
 7.8 規律ある議論

第8章 家族にかかわる問題
 8.1 「プライバシー」の意味を作り出す
 8.2 胎児の権利の領域のマッピング
 8.3 家族を再構築する
 8.4 生物学と社会のネットワークのなかの法

第9章 生と死のさまざまな定義
 9.1 死の床から法廷へ
 9.2 問題の組み立て方
 9.3 患者を構築すること
 9.4 市民としての患者
 9.5 司法の役割の再検討

第10章 さらに反照的な協働関係に向けて
 10.1 「主流科学」の神話
 10.2 司法が達成したものの記録
 10.3 政策改革――信頼しつつの批判
 10.4 訴訟社会での対立と合意

原注

「法と科学」の相互構築性――解説にかえて 渡辺千原・吉良貴之

事項索引
人名索引
判例索引
著者・監訳者・訳者プロフィール

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