コミュニティ・スクールのポリティクス (紙版)

学校運営協議会における保護者の位置

コミュニティ・スクールのポリティクス
形式・仕様:
紙版 電子版

フィールドワークとアンケート調査をもとに、コミュニティ・スクールの運営実態と意図せざる機能を、社会学的観点から明らかにする。

著者 仲田 康一
ジャンル 教育・心理
出版年月 2015年5月
ISBN 978-4-326-25104-9
判型・ページ数 A5・336ページ
定価 5,060円(税込)
在庫 在庫あり

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保護者や地域住民が学校運営に参加する、学校運営協議会をおくコミュニティ・スクールは、文科省も推進する新しい学校制度であり、2014年4月には全国で2000校近く存在する。協議会の参加者にはどのような学歴、階層、ジェンダーが偏在し、発言力は誰がもっているのか。内部の家父長制的関係性と、周縁化される保護者の存在が浮き彫りとなる。



【電子書籍あり】
紀伊國屋書店
はしがき
図表一覧

第一章 問題の所在
 1 学校運営協議会制度に関する法的規定
 2 コミュニティ・スクールに関連する先行研究からの示唆
 3 英米の研究からの示唆──保護者と学校との関係性を社会学的に捉える諸研究
 4 研究課題の設定と本書の位置づけ
 5 研究の方法
 6 本書の構成

第Ⅰ部 コミュニティ・スクールにおける保護者委員の位置

第二章 コミュニティ・スクールの全国的状況と委員の意識・活動
 1 はじめに
 2 コミュニティ・スクールの活動概要
 3 学校運営協議会における協議事項の扱いと活動特性
 4 学校運営協議会委員の属性的傾向
 5 学校運営協議会内部の社会関係──属性と活動傾向の差
 6 おわりに

第三章 コミュニティ・スクールの特性と女性保護者の劣位性
 1 はじめに
 2 事例の概要
 3 女性委員にとっての活動の制約
 4 二重負担が生み出す消極性
 5 新規性・拡張性を重視するコミュニティ・スクールの組織特性
 6 女性保護者の下働きの当然視と非難
 7 既存事業の価値剥奪
 8 地域の階層構成に応じた非斉一性
 9 おわりに

第Ⅱ部 学校支援型コミュニティ・スクールによる「対外経営」と家庭教育

第四章 萎縮する保護者──学校運営協議会における「無言委員」の所在
 1 はじめに
 2 学校運営協議会における「無言委員」とその偏在
 3 保護者委員の発言の具体例
 4 保護者委員の発言を少なくする制約
 5 おわりに

第五章 「対外経営」の展開と保護者委員の位置
 1 はじめに
 2 改革を導く地域委員の有力性
 3 学校運営協議会による学校改革
 4 学校──地域の良好な関係の生成
 5  「保護者問題」の浮上と地域住民との共同対応
 6 コミュニティ・スクールによる「確認書」の出現とその論理
 7 おわりに

第六章 「対外経営」がもたらすもの
 1 はじめに
 2  「一家庭一ボランティア」実施の態様
 3 宿題丸付け実施の態様
 4 異議申立ての不在──母親の劣位性/人質意識・保護者相互の問責
 5 おわりに

終章 結論
 1 知見のまとめ
 2 インプリケーション
 3 今後の課題


補足 事例東における保護者質問紙調査の概要
あとがき
参考文献
事項索引
人名索引

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