近代的育児観への転換

啓蒙家 三田谷啓と1920年代

近代的育児観への転換
著者 首藤美香子
ジャンル 社会・女性
シリーズ オンデマンド書籍
出版年月 2015年1月
ISBN 978-4-326-98189-2
判型・ページ数 A5・244ページ
定価 4,400円(税込)
在庫 オンデマンド制作

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科学的知見をもつ専門家の指導と母性愛を不可欠とする育児法は、どのように形成され普及したか。三田谷啓(さんだやひらく)の啓蒙活動から示唆を得る。育児史上ひとつの転換点とされる1920年代には、児童研究の実用化と児童保護事業の推進により「心身ともに健康な子ども」の育成がめざされ、その新しい規範は一部の教育熱心な母親の関心を惹きつけた。人々に育児意識の改革を迫った社会背景と、言説上の戦略を大阪、阪神地域を中心に具体的に描写する。(2004年3月20日第1版第1刷発行)

 

はしがき

序章 新しい育児史研究に向けて
 1 育児書と現代
 2 米国の育児史研究の成果
 3 スポックの革新性の内実
 4 日本の育児史の再考
 5 1920年代と三田谷啓への着眼
 6 本書の構成

第1章 育児啓蒙活動家の登場
 1 三田谷啓とは何者か
 2 三田谷の育児改革理念とその背景
 3 三田谷の最初の実践──大阪市立児童相談所の設立と挫折

第2章 近代的育児概念の形成──「科学」と「母性」
 1 日本児童協会を拠点とする育児啓蒙活動の展開
 2 『日本児童協会時報』第一巻の育児論──専門家主導による「科学的」育児法の導入
 3 『育児雑誌』第五巻の育児論──「科学」と「愛」の二要素からなる育児概念の確立
 4 『育児雑誌』第九巻の育児論──「母性愛」の重視と母性教化論への転換

第3章 郊外生活者層の新興──「健康」の希求と子どもへの関心
 1 三田谷の啓蒙対象として注目すべき層
 2 郊外生活者層の新興と「健康」の希求
 3 郊外生活者における子どもへの関心

終章 子ども観の変容──大人─子ども関係における子どもの価値の相対的な上昇


引用・参照文献
あとがき

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