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環境政策史論

ドイツ容器包装廃棄物政策の展開

環境政策史論

環境政策がいかにして作られ・発展してきたのかを分析。そこから望ましい政策のあり方を考えることをめざす「環境政策史」初の著作。

著者、編者、訳者など 喜多川 進
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-50404-6
出版年月 2015年2月
判型・ページ数 A5判・248ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

環境政策史は、環境経済学、環境政策論といった講義の導入部において主要な法制度や政策を時系列的に説明する際などに用いられてきたにすぎず、これまで本格的に研究されることはほとんどなかった。本書は、環境政策も一定の蓄積を有し歴史的に考察しうるようになった今日において、歴史的視点からの環境政策研究の必要性を訴える。

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目次

はじめに
図表一覧
略称一覧
凡例

第1章 《環境先進国ドイツ》をめぐる謎
 第1節 《環境先進国ドイツ》
 第2節 草創期としての1970年代前半とその後の停滞
 第3節 グリーンな勢力の台頭のなかでの環境政策
 第4節 ドイツの容器包装廃棄物政策研究の意味
 第5節 先行研究の検討
 第6節 本書の視座─環境政策史の概要
 第7節 本書の構成

第2章 容器包装令およびデュアル・システムの概要
 第1節 容器包装令の概要
 第2節 デュアル・システムおよびグリューネ・プンクト料金の概要
 第3節 拡大生産者責任の先行事例としてのデュアル・システム

第3章 胎動─容器包装廃棄物政策の誕生とツィママンによる強制デポジット制度導入の挫折(1970~1986年)
 第1節 前史─1970年代の廃棄物政策の展開
 第2節 連邦内務大臣ツィママンによる容器包装廃棄物政策の推進
 第3節 小括

第4章 継承・展開─さらなる対策の実施と問題の深刻化(1986~1989年)
 第1節 ヴァルマンの連邦環境大臣就任
 第2節 連邦政府およびBMUの一連の報告書にみる容器包装廃棄物政策の継承
 第3節 経済団体の対応
 第4節 一連の報告書におけるBMUの姿勢
 第5節 テプファーの連邦環境大臣就任
 第6節 緑の党とSPDの対案
 第7節 プラスチック令の制定および1989年目標決定の告示
 第8節 州の動向
 第9節 小括

第5章 構想・立案・交渉─容器包装令の核心部の決定(1990年1月~1990年7月)
 第1節 ラムスドルフによる「デュアル・システム」提案
 第2節 ラムスドルフからテプファーへの書簡
 第3節 BMUによる検討の開始─1990年3月1日付検討案
 第4節 環境政務次官グレブルの見解
 第5節 最初の容器包装令草案(1990年4月20日付)の概要
 第6節 アルディ社との会談文書にみるBMUの思惑
 第7節 水面下交渉の開始
 第8節 テプファーの提案とその理由
 第9節 経済界にとってのデュアル・システムと容器包装令の意味─民営化とリスク回避という実体
 第10節 デュアル・システムへの期待─旧東独地域・欧州におけるリサイクルビジネスの展開
 第11節 容器包装令草案への免除規定の追加
 第12節 AGVUによるデュアル・システムの概要の公表
 第13節 小括

第6章 修正─規制強化の実態(1990年7月~1990年11月)
 第1節 容器包装令草案に関する公聴会
 第2節 州による草案批判
 第3節 草案修正にむけたBMUの動き
 第4節 州の意向を反映した草案の修正
 第5節 他省庁との折衝
 第6節 リサイクル率・リターナブル率等の検討
 第7節 閣議決定
 第8節 小括

第7章 成立─連邦参議院での審議(1990年11月~1991年4月)
 第1節 連邦参議院の概要
 第2節 容器包装令案修正のための勧告および動議
 第3節 1991年4月19日提出のふたつの動議
 第4節 1991年4月19日の連邦参議院審議
 第5節 小括

第8章 ドイツ容器包装廃棄物政策の実体と課題
 第1節 ふたつのリサーチ・クエスチョンの解明
 第2節 容器包装廃棄物政策推進の構図─《環境カード》の登場とその組み合わせ
 第3節 容器包装令成立の時期的必然性
 第4節 環境リアリズムの誕生
 第5節 政策内容の評価と課題
 第6節 日本への示唆

補論 環境政策史研究の構想と可能性
 第1節 はじめに
 第2節 環境政策に関する歴史的研究の動向
 第3節 環境政策史の方法
 第4節 一次資料の利用に関する若干の検討
 第5節 環境政策史の可能性
 第6節 おわりに

付録
 付録1 ドイツ全図
 付録2 関連年表

史料・参考文献一覧
文献案内
あとがき
謝辞
人名索引
事項索引

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