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概説イギリス憲法 第2版

由来・展開そしてEU法との相克

概説イギリス憲法 第2版

議会主権とEC法の優位性、憲法改革を含め、旧版刊行以来12年間の動向を盛り込みイギリス憲法の実像を歴史的・体系的に示す。

著者、編者、訳者など 加藤 紘捷
ジャンル 法律
ISBN 978-4-326-40298-4
出版年月 2015年2月
判型・ページ数 A5判・352ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

議会主権とEC法の優位性の問題、法の支配の全面的書き改め、1997年以来現在に至る憲法改革の全体像の網羅、2009年に発効したリスボン条約による影響、2013年の王位継承法等、近時の動向を盛り込みイギリス憲法の歴史と現行制度・EU法との関連を概説する。12年ぶりの大幅改訂の第2版。

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目次

第2版 はしがき
はしがき
United Kingdom(地図)

序論
 1 イギリス憲法を学ぶ視座
 2 憲法の分類とイギリス憲法の位置づけ

第Ⅰ部 イギリス憲法史論

第1章 近代的立憲主義の発展
 1 中世とマグナ・カルタ
 2 中世と「議会」の誕生
 3 近世――チューダー王朝の絶対王制と議会

第2章 憲法闘争期――近代へ向けて
 1 「王権神授説」とコモン・ロー裁判所
 2 「王権神授説」と議会――1628年の「権利請願」と“よみがえるマグナ・カルタ”
 3 王権神授説から大権思想へ
 4 ピューリタン革命と大権思想の制約
 5 「人民協定」と人民主権
 6 共和制移行と「統治章典」
 7 王政復古とチャールズ2世の親フランス政策
 8 ジェームズ2世と名誉革命

第3章 権利章典と議会主義の成立――近代
 1 「君主主権」から「議会主権」へ
 2 「権利章典」と自然権思想のはざま
 3 ロックによるフィルマー王権神授説の論破(第一論文)
 4 ロックの社会契約説(第二論文)
 5 人権保障機構としての立法権の確立
 6 ロック型社会契約説の伝播

第4章 近代的市民憲法の特徴と発展――18世紀憲法からリベラル的憲法へ
 1 18世紀憲法(近代的市民憲法)の3つの特徴
 2 「リベラル的憲法」(19世紀の憲法)へ
 3 大臣助言制と立憲君主制の発展
 4 自由貿易と穀物法の廃止

第5章 議会の民主主義的発展――真の国民の代表機関へ
 1 ヴィクトリア朝時代――選挙法の改正とデモクラシーの発展
 2 チャーチスト運動と人民憲章
 3 労働党の誕生と新しい二大政党
 4 政党の発達と国民主権への道
 5 貴族院の改革と庶民院の優越への道
 6 英米憲法と日本国憲法
 参考文献

第Ⅱ部 イギリス憲法の基本的特徴

第6章 イギリス憲法と連合王国の形成
 1 連合王国と憲法
 2 連合王国を形成する地域
 3 イギリス連合(コモンウェルス)とは
 4 イギリス連合の特徴

第7章 イギリスとヨーロッパ
 1 ヨーロッパ連合(EU)
 2 イギリスとヨーロッパ人権条約

第8章 イギリスの地方自治と地方分権
 1 イギリスの地方自治の憲法上の位置づけ
 2 憲法改革と地方分権

第9章 イギリス憲法の基本原理――EU法との相克の中で
 1 権力分立
 2 責任政治
 3 法の支配または法の優位
 4 議会主権
 5 国王大権行使に関する憲法習律と国民主権への道

第10章 イギリス憲法の法源
 1 議会制定法
 2 判例憲法(司法的先例)
 3 憲法習律
 4 EU法
 参考文献

第Ⅲ部 イギリス憲法Ⅰ(統治機構論)

第11章 国王と君主制
 1 君主制とその発展
 2 憲法改革と君主制の近代化

第12章 立法部
 1 はじめに――“議会の母”としてのイギリス議会
 2 下院としての庶民院
 3 上院としての貴族院

第13章 EUの諸機関と立法手続
 1 はじめに
 2 EU理事会
 3 ヨーロッパ委員会
 4 ヨーロッパ議会
 5 EU司法裁判所

第14章 行政部
 1 首相
 2 内閣

第15章 司法部
 1 司法権の独立へ向けて
 2 司法権の独立の意味
 3 司法権の範囲
 4 裁判官の任命および定年,罷免
 5 裁判官の昇進と報酬
 6 議会主権との関係
 7 陪審裁判と司法の民主制
 8 司法と法曹養成
 9 1876年の上告管轄権法と貴族院上訴委員会の上告管轄権
 10 2005年憲法改革法と最高裁判所の創設
参考文献

第Ⅳ部 イギリス憲法Ⅱ(市民的自由と人権論)

第16章 イギリス人の市民的自由
 1 はじめに
 2 市民的自由ということ
 3 市民的自由と自然法
 4 権利の保障とその範囲
 5 個人と国家――国籍ないし市民権

第17章 人身の自由
 1 人身の自由とデュー・プロセス
 2 人身の自由と人身保護法
 3 人身の自由と警察権力

第18章 表現の自由――言論・出版の自由,結社・集会の自由
 1 表現の自由
 2 言論・出版の自由
 3 集会の自由
 4 結社の自由

第19章 表現の自由の制約
 1 民事上の制約――名誉毀損・プライバシー
 2 表現の自由と刑法上の規制
 3 国家機密保護法(1911~89年)と情報自由法

第20章 信教の自由
 1 信教の自由の意義
 2 イギリス国教会および国家との関係
 3 信教の自由と寛容

第21章 法の下の平等――差別からの自由
 1 人種差別からの自由
 2 性差別からの自由
 3 EUにおける「同一労働同一賃金」の原則

第22章 福祉国家と社会権
 1 はじめに
 2 福祉国家とイギリスにおける社会権(社会保障)

第23章 イギリスにおける新しい人権
 1 人権条約上の実体的権利
 2 権利の制約
 3 適用除外
 4 機構改革と人権裁判所
 5 1998年人権法
参考文献

年表
索引

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