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国際社会における日中関係 [現代中国地域研究叢書]

1978~2001年の中国外交と日本

国際社会における日中関係

国際レジームに視座を置く従来の研究方法と一線を画し、日中関係を事例に、中国と国際社会の関係を実証的に描き出す。

著者、編者、訳者など 兪 敏浩
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-34903-6
出版年月 2015年2月
判型・ページ数 A5判・280ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

中国と国際社会との関係の一つの縮図でもあった改革開放期における日中関係は、中国と国際社会との関係を考察する際の最適な事例と判断される。本研究は中国と国際社会の関係に関する構造分析であると同時に、日中関係研究でもあり、中国と国際社会という本来複線的な研究対象と日中関係という単線的研究対象を結びつける試みでもある。

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目次

「現代中国地域研究叢書」刊行にあたって 天児慧

序章 国際社会における中国と日本
  1. 中国の対外開放:国際社会への融合プロセス
  2. 先行研究に対する再検討
  3. 本研究の問題意識と分析視角
  参考文献

第1章 中国の対外開放路線と日本(1978~1982年)
第1節 ポスト文革期における対外開放の政策過程:外資利用を中心に
  1. 第1段階:従来の経験の復活と促進(1977年~1978年4月)
  2. 第2段階:銀行借款の大量導入(1978年5月~1979年2月)
  3. 第3段階:直接投資へのシフト(1979年3月~1980年12月)
  4. 第4段階:長期低利借款最重視(1981年1月~1982年)
第2節 対外開放論理の変容と日中関係の経済化
  1. ポスト文革期の現代化路線と「一条線」戦略
  2. 対外開放政策の調整と「一条線」論理の踏襲
  3. 「一条線」戦略の限界と対外開放論理の再構築
  4. 小結

第2章 1980年代の中国外交と日本
第1節 1980年代の中国外交における「経済中心主義」と「南北相互依存論」
  1. 「独立自主外交」の効用と限界
  2. 世界情勢認識の変化と「経済中心主義」
  3. 中国の対外開放の進展と相互依存論の受容
  4. 途上国としての自己認識と南北相互依存論
第2節 1980年代の日中貿易不均衡問題
  1. 1980年代の日中関係
  2. 日中貿易不均衡問題の政治過程
  3. 貿易不均衡問題と日中南北関係
  4. 小結

第3章 1990年代の中国外交と日本
第1節 天安門事件後の中国外交と「普遍的価値」規範
  1. 天安門事件後の中国の「孤立打開」外交
  2. 新世界秩序と「普遍的価値」規範
  3. 中国における「普遍的価値」規範の意味
第2節 日中関係における規範の対立と特殊関係の変容
  1. 日中間における規範の対立と日本の二重スタンス
  2. 特殊関係の後退と規範の対立の顕在化
  3. 規範の対立の鎮静化とパートナーシップ外交の展開
  4. 小結

第4章 「全球化」時代の中国外交と日本(1999~2001年)
第1節 東アジア地域協力における中国外交と日中関係
  1. 中国経済脅威論と中国・ASEAN自由貿易協定(ACFTA)
  2. なぜASEANなのか
  3. 東アジア地域協力をめぐる日中「競争」
第2節 日中農産物セーフガード(SG)問題
  1. 先行研究に対する再検討
  2. 日中農産物SG問題の経緯
  3. WTO加盟交渉と国内政治
  4. 日中両国の政策決定に関する比較
  5. 小結

終章 中国と国際社会の関係:過去、現在、未来
  1. 中国外交研究における「改革開放期」の意義
  2. 中国と国際社会:構造と変容
  3. 中国改革開放期における日中関係
  4. 今後の課題

主要参考文献
初出一覧
あとがき
人名索引
事項索引

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