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デモクラシーと民族問題

中東欧・バルト諸国の比較政治分析

デモクラシーと民族問題

民族対立は避けられない「運命」なのか? 選挙をはじめとする民主的競争が民族政治にどんな影響を与えていたのか、冷徹に実証する。

著者、編者、訳者など 中井 遼
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-30239-0
出版年月 2015年2月
判型・ページ数 A5判・272ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

冷戦後に噴出した中東欧・バルト諸国の民族問題。民族対立は歴史や感情に根ざした避けられないものなのか? もしそうだとしたら、なぜ、民族問題が激しい対立にいたらない場合もあるのか? 多数の国を計量的に分析し、さらに少数の国の過程追跡で実証し、政党間競争が民族問題にいかなる影響を与えるかを浮き彫りにする。

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目次

はしがき

第1章 イントロダクション:政治的民族関係
 1.1 本書の目的
 1.2 中東欧新興民主主義国の民族関係という謎
 1.3 本研究の意義
 1.4 本書の議論
 1.5 いくつかの定義
 1.6 本書の構成・方法論・特徴

第I部 理論と実証

第2章 中東欧と民族問題:問題の所在と既存研究検討
 2.1 共産主義の崩壊と民族問題の台頭
 2.2 民族対立不可避論の瑕疵
 2.3 民族関係は人為的産物である
 2.4 制度論・国際介入論による説明
 2.5 政治的アクターの重要性

第3章 政党間競争と民族政治:実証理論とモデル
 3.1 政党間競争と民族問題の関係:エスニック・アウトビッディング
 3.2 新興民主主義国における,政党-有権者関係と民族性
 3.3 多数派民族による政党間競争と民族政策決定,有権者の判断
 3.4 政党間競争・政府政策と少数民族の反応
 3.5 理論のまとめ
 第3章の補遺 理論の数理的裏づけ

第4章 民族問題と政治的競争の計量分析
 4.1 計量分析の対象と単位
 4.2 指標の作成
 4.3 基礎的予備分析
 4.4 分析1:線形モデル
 4.5 分析2:非線形モデル
 4.6 計量分析の結論
 第4章の補遺

第II部 事例研究

第5章 ラトヴィア・エストニア比較分析
 5.1 類似の背景と異なる政治的民族関係
 5.2 歴史的背景
 5.3 独立回復の経緯:政治的産物としての民族主義
 5.4 社会経済的背景
 5.5 制度的・枠組み的背景
 第5章の補遺 ラトヴィア・エストニア両国の独立までの民族別比率

第6章 ラトヴィア:融合社会の対立的エスノポリティクス
 6.1 ラトヴィアのロシア語系住民
 6.2 ラトヴィアの政党政治概観
 6.3 ラトヴィア政党政治とラトヴィア多数派民族エリートの行動
 6.4 ラトヴィアの少数民族による反応:政治的抵抗
 6.5 小括:ラトヴィア政党政治と民族政治

第7章 エストニア:分離社会の妥協的エスノポリティクス
 7.1 エストニアのロシア語系住民
 7.2 エストニアの政党政治概観
 7.3 エストニア政党政治とエストニア多数派民族エリートの行動
 7.4 エストニアの少数民族による反応:政治的統合
 7.5 小括:エストニア政党政治と民族政治

第8章 おわりに:選挙,政治家,民族問題
 8.1 本研究が論証したこと
 8.2 本研究の外的妥当性の問題
 8.3 本研究の含意

参考文献表
事項索引
人名索引

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