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恐怖の法則

予防原則を超えて

恐怖の法則

病原菌、有毒化学物質、テロリズム…政府はいかにして民衆の恐怖や不安に応じるべきか。予防原則と行動経済学、熟議民主主義の結合。

著者、編者、訳者など キャス・サンスティーン
角松 生史 監訳
内野 美穂 監訳
神戸大学ELSプログラム
ジャンル 哲学・思想・倫理
政治
ISBN 978-4-326-15435-7
出版年月 2015年2月
判型・ページ数 四六判・388ページ
定価 本体3,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

人々は恐れるべきでないときに恐れ、恐れるべきときに大胆であったりする。民主制国家において時として「危険に対する人々の狼狽」は集団、都市、ひいては国家に多大な影響を及ぼす。人々の恐怖/不安と法や政策の関係はどのようにあるべきか。熟議民主主義・合意論をリスクや恐怖/不安という現代に欠かせない視点と交錯させ論じる。

正誤表(PDF)

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目次

謝辞

はじめに
  熟議と理論 予防原則と合理性 本書の構成 アプローチと政策

第Ⅰ部 問題編
第1章 予防とその機能不全
  予防原則  弱いバージョンと強いバージョン  予防の実際:ヨーロッパの状況の瞥見  備えあって憂いあり?
  なぜ予防原則は機能不全に陥るのか

第2章 予防原則の背景
  想起可能性ヒューリスティック  確率無視  損失回避性となじみ深さ  慈しみ深き自然(という神話)
  システムの無視  ありうべき反論:目標の有益性  予防原則論者の応答:精緻化  より広い視野へ

第3章 最悪のシナリオ
  認知  感情  確率無視:基本的現象  安全?安全でない?  閾値と確実性について  簡単な実証
  より複雑な実証  その他のエビデンス  確率無視、「競合的合理性」、二重処理
  メディアについて、確率無視の不均一性についてのメモ

第4章 野火のように広がる恐怖
  スナイパー  カスケード  集団極化  メディア、利益集団、そして政治家  事前性向


第Ⅱ部 解決編
第5章 予防原則の再構築と恐怖の管理
  カタストロフィ  不可逆的損害:その曖昧さについてのメモ  安全マージン  予防を分析する
  恐怖の管理と公開の必要性  恐怖の増幅?  テクノクラートとポピュリスト

第6章 費用と便益
  費用便益分析の実際:規制機関はどのようなことを行っているのか、それはなぜか
  リスクによる相違  人による相違  理論と実践

第7章 民主主義、権利、分配
  単純な設例  反論  人口集団間の差異、国際的差異  より難しい設例:分配と厚生
  難しい設例を単純な設例と同様に扱う?  地球温暖化

第8章 リバタリアン・パターナリズム(リチャード・セイラーと共著)
  貯蓄と選択  選択の合理性  パターナリズムは不可避的か?  政府
  選択に対する影響はなぜ避けられないのか?  パターナリズムの不可避性
  不可避的なパターナリズムを超えて(しかし、未だリバタリアン)  具体例と一般化  普遍化  反論
  厚生、選択、そして恐怖

第9章 恐怖と自由
  ひどい衡量:単純な説明  さらにひどい衡量:選別的な自由の制限  トレードオフ無視と自由  自由を守る
  明確な声明の原則  選別的に自由を否定する場合には特別の審査を
  衡量、そしてセカンドオーダーの衡量  恐怖と自由

結論 恐怖と愚行

監訳者あとがき

原注
人名索引
事項索引

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