21世紀への社会保障改革

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医療・福祉は全局面で深刻な矛盾に陥っている。従来の行政改革の手法で現在の事態をのり切れるか。21世紀日本の国づくりの根幹となる社会保障の改革を画期的視角より提言。（1997年9月5日第1版第1刷発行）

 

第１章　クオヴァディス？　日本の社会保障
　1　戦後最大の転換
　2　日本型社会経済システムの破綻
　3　日本の医療・福祉政策の歴史的特性

第２章　戦後の医療・福祉政策の基調
　1　歴史的視点をなぜ重視するか
　2　戦後改革全体の評価
　3　戦後の医療・福祉政策の成果と欠陥
　4　日本型医療・福祉の政策手法
　5　行政主導の政策の破綻
　6　講座制・医局制の歴史的役割
　7　行政改革の中の医療・福祉政策

第３章　医療・福祉の転換を促すもの
　1　医療技術評価の欠陥
　2　「予防法」にみる技術観
　3　技術進歩をどうみるか
　4　少子化・高齢化の意味
　5　老人医療費の増大
　6　医療機能の類型化
　7　医療・福祉の連続性と非連続性
　8　障害者問題への対応
　9　日本型福祉システムの特性

第４章　二一世紀の医療・福祉の姿
　1　ライフサイクルの変貌と医療・福祉
　2　医療技術進歩の動向
　3　中間型技術としての現代医療技術
　4　人間疎外を促進する情報化社会
　5　福祉の情報技術化
　6　人間の存在感が希薄になる社会

第５章　日本のかたちを変える社会保障改革
　1　社会保障改革の二つの視点
　2　自動安定化装置と社会保障
　3　昭和恐慌と平成不況下の社会保障
　4　日本型医療・福祉システムの再編成
　5　社会保障の充実と産業構造の転換
　6　医療・福祉と雇用問題
　7　二一世紀の社会保障への道
　8　社会保障と防衛

あとがき