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シグナリングのゲーム理論

シグナリングのゲーム理論

ゲーム理論の重要な分野である「シグナリング理論」を、様々な理論モデルのバリエーションを理解できるよう基礎から応用まで解説。

著者、編者、訳者など 澤木 久之
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-50401-5
出版年月 2014年9月
判型・ページ数 A5判・244ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

シグナリング(signaling)とは、市場において情報の非対称性を伴った場合、私的情報を保有している者が情報を持たない側に情報を開示するような行動をとるというミクロ経済学における概念である。本書は、2001年にノーベル経済学賞を受賞したマイケル・スペンスによってはじめて分析されたこの概念を丁寧に解説する。

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目次

はじめに

第1章 シグナリング・ゲームにおける均衡と精緻化
 1.1 経済制裁ゲーム
 1.2 完全ベイジアン均衡
 1.3 完全ベイジアン均衡:より厳密な定義
 1.4 支配基準
 1.5 直観的基準
 1.6 直観的基準の妥当性
 1.7 均衡支配テスト
 1.8 D1基準
 1.9 結語
付録:ベイズ・ルール

第2章 連続的行動のシグナリング・ゲーム:Spenceモデル
 2.1 連続的行動
 2.2 Spenceの就職市場モデル
 2.3 受け手の最適反応線
 2.4 送り手の無差別曲線
 2.5 完備情報下での均衡
 2.6 不完備情報:ねたみの生じるケース
 2.7 分離均衡
 2.8 一括均衡
 2.9 混成均衡
 2.10 Spenceモデルのまとめ
 2.11 (メッセージ,信念)平面による分析
 2.12 (メッセージ,利得)平面による分析

第3章 連続的行動のシグナリング・ゲーム:さまざまなモデル
 3.1 Spenceモデル:教育が生産性を上げないバージョン
 3.2 Spenceモデル:3タイプのバージョン
 3.3 天才はシグナルしない
 3.4 メッセージに上限がある時
 3.5 メッセージが2次元のケース
 3.6 二回交差性(Double Crossing)
 3.7 文献紹介

第4章 連続的タイプのシグナリング・ゲーム
 4.1 Mailathの条件
 4.2 送り手の最適化問題
 4.3 初期値条件と2階の条件
 4.4 単一交差性
 4.5 微分方程式が解けない場合
 4.6 微分方程式の意味
 4.7 D1基準と信念関数
 4.8 送り手と受け手の利得が似ているケース
 4.9 白人のようなふるまい:アクティング・ホワイト
 4.10 協調性の理論
 4.11 文献紹介

第5章 チープトーク・ゲーム
 5.1 夫婦のゲーム(1):仲の良いケース
 5.2 夫婦のゲーム:そのほかのケース
 5.3 均衡の精緻化:耐ネオロジズム
 5.4 チープトーク・ゲームにおける他の精緻化基準
 5.5 Crawford-Sobelモデル
 5.6 チープトーク・ゲームの拡張
 5.7 文献紹介

第6章 拡張・深化を続けるシグナリング理論
 6.1 両シグナル均衡
 6.2 行動と言葉
 6.3 さまざまな不完備情報モデル
 6.4 結語

補論1 均衡に関する補足事項
 A1.1 完全ベイジアン均衡(PBE)の存在理由
 A1.2 弱でないPBE
 A1.3 逐次均衡
 A1.4 摂動完全均衡

補論2 精緻化に関する補足事項
 A2.1 前向き推論法
 A2.2 戦略的安定性
 A2.3 シグナリング・ゲームにおけるNWBR
 A2.4 結語

参考文献
索引

著者略歴
1967年生まれ.東京大学経済学部卒業.米ノースカロライナ大学Ph.D.(経済学)
都市銀行や官庁(経済企画庁)での勤務を経て2002年より帝塚山大学助教授.2007年より准教授.
2010年より岡山大学大学院社会文化科学研究科(経済学系)准教授.
専門は国際経済学,応用ミクロ経済学

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