脱男性の時代

アンドロジナスをめざす文明学

脱男性の時代
著者 渡辺 恒夫
ジャンル 社会・女性
シリーズ オンデマンド書籍
出版年月 2013年6月
ISBN 978-4-326-98091-8
判型・ページ数 4-6・280ページ
定価 3,850円(税込)
在庫 オンデマンド制作

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男固有の問題をときあかし、男を救うことが男女の解放論の課題であると本書は主張する。脱男性志向の心理と歴史を探った男による男性学である。(1986年4月25日第1版第1刷発行)

はじめに-「脱男性シンドローム」からの出発
脱男性革命宣言

序論 男性問題の時代を迎えて
 -男と女の新たな深層-
  1 予言
  2 男性性と女性性
  3 性の自己認識の障害
  4 母子の病的共生
  5 男の子が「男」になるのは女の子が「女」になるよりむつかしい
  6 男性の異性羨望
  7 男性優位社会の深層心理学的起源
  8 男は得か?
  9 抑圧された男性
  10 新しい男の創造をめざして

第一章 抑圧された男性
  1 女の側から越えやすく、男の側から越えにくい《男女の一線》
  2 《肉体》という巨大な女性の聖域
  3 現代人男性にとって自己の《肉体》とは何か
  4 《変態》というレッテルは女の聖域を守護する地獄の番犬である

第二章 女の聖域を侵犯した男たちの秘密結社への最初の潜入(1976-1977)
  1 沈黙のタブーに一石を
  2 フィールド・ワーク
  3 考察-異性装嗜好・変性症・同性愛
  4 女性羨望の心理
  5 女装タブーの深層

第三章 近代における男性の身体の機械化・〈脱エロス化〉
 -古典的少年愛はなぜ滅んだか-
  1 少年愛の衰退、再生、そして死
  2 少年愛の否定としての近代文明
  3 知による管理 -フーコーの分析-
  4 反アンドロジナス・コンプレックス -私たちの分析-
  5 近代人男性はアンドロジナスたるべき特権を放棄した
  6 反アンドロジナス・コンプレックスとアンドロジナス・コンプレックス
  7 近代人男性におけるアンドロジナス役割制根の起源
  8 近代化にともなう男性の身体の《脱エロス化》
  9 《存在》のエロスから《所有》のエロスヘ
  10 男性の悲劇

第四章 ボーヴォアールか性転換研究か
  1 問題提起
  2 産婦人科病院の秘密めいた夜の男性患者
  3 肉体の性と精神の性別のくいちがい
  4 《治療》としての性転換手術
  5 ベンジャミン博士と《女装証明書》
  6 性別は生後二、三年の間に刷り込まれる
  7 刷り込みまちがいとしての変性症
  8 変性症が男性に多い理由
  9 一歳で《女装癖》になったランス坊やの事例
  10 ボーヴォアール幼児性欲論の滑稽さ
  11 フロイト性分化理論の問題点
  12 エディプス理論から前エディプス期理論へ
  13 《自由》という名の強迫神経症

第五章 アンドロジナスの歴史
  1 男性最深の秘密とは
  2 根元的女性羨望超克の第一の戦術(昇華) -非近代文明-
  3 少年愛 -その合理性-
  4 男性の灰色化現象
  5 根元的女性羨望超克の第二の戦術(抑圧と投影) -近代文明-
  6 アンドロジナス男性の再生のために

第六章 多様なエロスの心理と病理
  1 性的多様性研究の世界的動向
  2 性別越境現象の体系的分類
  3 同性愛の諸現象
  4 変性症 -事例研究-
  5 異性装の諸現象
  6 変化する社会と性的多様性

第七章 〈男→女〉性別越境運動のために
  1 《女装》は倒錯ではない -精神科治療か服装革命か-
    付 SEX雑誌の執筆者として
  2 女装趣味二五四名実態調査

番外篇 脱男性ワールド再潜入記(1984-∞)
  1 女装趣味者は女好き?
  2 《女装》は《男装》よりも優れている
  3 女装は男性のプライドを回復させる
  4 女装趣味者を擁護する女性たち

あとがき

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