ホーム > 憲法と教育法の研究

憲法と教育法の研究

主権者教育権の提唱

憲法と教育法の研究

憲法、教育法の研究と実践に力を尽くしてきた著者の足跡を辿り、基本的姿勢を明らかにすることを目的として編まれた珠玉の論集。

著者、編者、訳者など 永井 憲一
ジャンル 法律
ISBN 978-4-326-40290-8
出版年月 2014年2月
判型・ページ数 A5判・328ページ
定価 本体7,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

著者のこれまでの論稿をとりまとめた論集にとどまらない。憲法、教育法の学界に多大な貢献をされた著者の足跡を辿って時系列にその時々の研究と社会活動についての論稿を配置し、著者の学風、思想を提示する自分史的な色彩をももつものである。学術的価値の高い研究書であるとともに、その時々の著者をとりまく貴重な記録でもある。

正誤表(PDF)

このページのトップへ

目次

本書の序

第一部 研究と実践の軌跡――教壇生活中

第一章 憲法の議会制論から人権研究へ
 日本国憲法を学ぶ――大塚雅彦先生の授業で
 研究者生活への出発――有倉遼吉先生に師事
 参議院の緊急集会制度の研究(修士論文)
 請願権の研究
 被疑者補償などの人権問題――内野正幸君からの示唆

第二章 教科書裁判などの護憲運動へ
 憲法理論研究会の創設――鈴木安藏先生との出会い
 教育問題への関心――宗像誠也先生との出逢い
 国民の教育権か、国家の教育権か――教科書裁判の支援運動
 個人の人権としての「学問の自由」
 内申書裁判を支援

補章一 憲法理論研究会の創設の目的――社会科学としての憲法学の探求

補章二 教育要求権の論理――批判に答えて

第三章 教育権に関する裁判と判決――教科書裁判と学テ裁判
 杉本判決の評価
 高津判決と鈴木判決への疑問
 第一次教科書裁判の終焉
 学テ事件への最高裁判決――その分析

第四章 主権者教育権の理論
 学校事故に関する研究活動
 肢体不自由児の教育人権と福祉
 主権者教育権を考える――護憲運動の中で
 『資料・日本国憲法』と『日本国憲法なのだ』

第五章 学校の自治と社会教育の自由――教師の法的地位や図書館論など
 学校の憲法教育
 教師の法的地位――学校教育法第28条は
 学習指導要領の法的拘束性
 学校の自治と校内規則――イギリスや沖縄で学ぶ
 社会教育の自由――図書館論を中心に
 東京都社会教育委員などの体験
 『解説教育六法』・『三省堂新六法』の編集

第六章 大学における学生の学習権――高等教育に関する研究の視座
 私学助成の法理――国庫負担というべき
 義務教育の無償――奥平・永井論争

第七章 子どもの人権を考える――教育法学の現代的課題
 子どもは法学研究の対象の枠外か――日本法社会学会での体験
 「子どもの権利をめぐる裁判」の研究――法政大学現代法研究所の研究プロジェクト
 『教育条約集』の出版――国際教育法研究会の功績
 子どもの人権連での活動――沼田稲次郎先生に共鳴
 子どもの権利条約の普及と批准推進の運動
 国会の参考人――菅直人氏らの協力
 国会における条約の審議権――戸波江二君からの問題指摘
 「子ども」か「児童」か――超党派女性議員が賛成・肥田美代子氏の活躍

第八章 日本教育法学会の発展
 日本教育法学会の創設と発展・学会発展のための諸活動――マスコミへの対応、全国に支部結成など
 設立の頃のマスコミ対策
 支部結成
 広報活動
 大学の講座など・学会内における活動など――学会役員として
 研究特別委員会などで
 学会報告・出版・広報活動

第九章 日本公法学会の回顧
 伝統的解釈法学批判――鵜飼信成先生に叱られた
 憲法における「公」と「私」――残念な記憶
 私稿『日本国憲法と戦後教育』――北京大学「国外法学」に翻訳掲載
 巨人ファンの妙――芦部信喜先生の思い出
 日本スポーツ法学会へ――新しい「スポーツ権」の提唱
 さらに日本スポーツ学会(スポーツ・ネットワーク)の創設へ

補章三 スポーツ文化の潮流

 第十章 研究と教育のフィナーレ――法政大学における23年
 学外での飛び歩き
 教育法の授業とゼミ指導
 現代法研究所に「永井文庫」
 学部長やバレーボール部長など
 心筋梗塞症と海外旅行

第十一章 学生指導の回顧・立正大学の野球部の育成――学生からも学ぶ
 わが青春の立正大学・法政大学での学生指導の思い出
 グループ指導の成功――ОBの仲の良さ
 野球ゼミと呼ばれた永井ゼミ
 東京六大学野球史のかくれたエピソード
 永井ゼミの運動部員

第二部 研究と実践の記録

第一章 定年後
 国士舘大学大学院の客員教授となる
 愛知学院大学法科大学院教授となる
 古稀を迎えて
 教育基本法改定への対応

第二章 退職後
 「10年ひと昔」の経験
 ボランティア活動――牟田悌三さんの後釜
 叙勲 瑞宝中綬章を受章
 研究と実践の意欲と体力の衰退
 『私の教壇生活と社会活動の足跡――傘寿を迎えて』を刊行

第三部 当面する憲法学の課題――実践的方法論に拠る対応の必要

 東日本大震災と原発事故の問題
 日本国憲法の「改正」問題――「押しつけ憲法論」批判
 特定秘密保護法の制定――戦前の治安維持法
 最近の教育問題――道徳教育・教科書の固定化・「はだしのゲン」は
 実践活動の今後

第四部 単著の「はしがき」集

第一章 主に講義などに使用した著書(単著)の「はしがき」集
 憲法理念と政治現象――戦後憲法史ノート(早稲田大学出版部、1966年)
 日本国憲法の動態――続・戦後憲法史ノート(早稲田大学出版部、1968年)
 憲法と教育基本権――教育法学のために(勁草書房、1970年)
 憲法学の基礎認識(日本評論社、1975年)
 憲法講義―戦後政治と憲法を考える(敬文堂、1983年)
 憲法と教育基本権[新版](勁草書房、1985年)
 教育法(法政大学通信教育テキスト、1990年)
 教育法学(エイデル研究所、1993年)
 教育法(法政大学通信教育テキスト、1999年)

第二章 実践的対応の著書(単著)の「はしがき」集
 『国民の教育権』現代の人権双書(法律文化社、1973年)
 教育法学の目的と任務(勁草書房、1974年)
 『学校の憲法教育』教育法学叢書6(勁草書房、1975年)
 教育法学の展開と課題(学陽書房、1978年)
 教師と学習指導要領(総合労働研究所、1980年)
 国民の教育権[改訂版](法律文化社、1980年)
 教科書問題を考える(総合労働研究所、1981年)
 『主権者教育権の理論』現代法学者著作選書(三省堂、1991年)
 新学習指導要領と教師(エイデル研究所、1991年)
 教育法学の原理と体系――教育人権保障の法制研究(日本評論社、2000年)

第五部 現実の政治・社会問題への対応――共著・共編著・監修の「はしがき」集

 教育と福祉の権利(教育法学叢書2、小川利夫・平原春好と共編著、勁草書房、1972年)
 私学の教育権と公費助成(教育法学叢書3、大沢勝と共編著、勁草書房、1973年)
 教育法を学ぶ 国民の教育権とは何か(堀尾輝久と共著、有斐閣、1976年)
 学校教育と社会教育の結合(大沢勝と共編著、勁草書房、1978年)
 みんなで考えよう日本の教科書制度(教科書検定訴訟を支援する全国連絡会、1982年)
 「日本国憲法」なのだ!(赤塚不二夫と共著、草土文化、1983年)
 憲法学習のとびら――授業に役立つ話(森英樹と共編著、日本書籍、1983年)
 教育法入門(今橋盛勝と共著、日本評論社、1987年)
 教育条約集(監修、三省堂 1987年)
 生存権・教育権(小林直樹監修・現代憲法大系7、中村睦男と共著、法律文化社、1989年)
 解説 子どもの権利条約(寺脇隆夫と共編著、日本評論社、1990年)
 子どもの権利条約の研究(編者、法政大学現代法研究所叢書12、1992年)
 戦後政治と日本国憲法(編者、三省堂、1996年)
 子どもの人権大辞典(市川昭午ほか共編著、エムティ出版、1997年)
 「子どもの権利」基本法と条例(日本教育法学会編、三省堂、1998年)
 子どもの人権と裁判(編者、法政大学現代法研究所叢書17、法政大学出版局、1998年)
 教育法講義資料(入澤充と共著、エイデル研究所、1999年)
 新解説子どもの権利条約(喜多明人ほかと共編著、日本評論社 2000年)
 日本の学術行政と大学(日本教育法学会監修、東京教学社 2002年)
 改訂 教育法講義資料(入澤充と共著、エイデル研究所、2003年)
 憲法と教育人権(喜多明人・荒牧重人と共編著、日本評論社、2006年)
 憲法から大学の現在を問う(監修、勁草書房、2012年)

このページのトップへ