北東アジアの歴史と記憶

北東アジアの歴史と記憶

北東アジアにおける記憶の問題は、なぜ西洋のそれより執拗で強く主張されるのか。アジアにおける集合的記憶の形成過程に迫る論文集。

著者 金 美景 編著
バリー・シュウォルツ 編著
千葉 眞 監修
稲 正樹
福岡 和哉
寺田 麻佑
ジャンル 政治
出版年月 2014年5月
ISBN 978-4-326-30226-0
判型・ページ数 A5・336ページ
定価 3,520円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

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北東アジアの歴史問題は、事実のみでは解決できない「記憶」の問題である。紛争の歴史はどのように集合的記憶として象徴化され、「歴史カード」として操作されていくのか。経済・社会的環境は集合的記憶の形成にどのように作用するか。日中韓の集合的記憶をめぐる論文から、アジアにおける集合的記憶の形成過程に迫り、和解の方途を探る。

推薦の言葉

序章 北東アジアの記憶の問題[バリー・シュウォルツ、金美景]

第一部 日本研究
 第一章 靖国神社という難問――日本の争われているアイデンティティーと記憶[マイク・M・モチヅキ]
 第二章 日本の平和主義――問題のある記憶[金美景]
 第三章 責任、悔恨、日本の記憶の中のナショナリズム[福岡和哉 バリー・シュウォルツ]

第二部 中国研究
 第四章 政治的中心、進歩的な物語と文化的なトラウマ――一九三七~一九七九年の中国において南京大虐殺と折り合いをつけること[徐曉宏 リン・スピルマン]
 第五章 代替的ジャンル、新メディア、中国文化大革命の対抗記憶[揚国斌]
 第六章 中国国歌の変化する運命 [ティム・F・リャオ 張戈卉 張莉彬]
 第七章 中国の第二次世界大戦被害者の対日賠償運動における記憶の運動と国家―社会関係[徐彬、ゲイリー・アラン・ファイン]

第三部 韓国研究
 第八章 悪化させられた政治――韓国における政治的トラウマの遺産[ドン・ベーカー]
 第九章 共和制韓国における朝鮮君主制、一九四五~一九六五年[クリスティン・キム]
 第一〇章 独島・竹島紛争における視差ビジョン[権憲益]
 終章 主張と対話の間にとらわれて――北東アジアにおける歴史的記憶[徐載晶]

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