ホーム > ジャン=ジャック・ルソーの政治哲学

ジャン=ジャック・ルソーの政治哲学

一般意志・人民主権・共和国

ジャン=ジャック・ルソーの政治哲学

ルソー研究の泰斗B・ベルナルディの論集。厳密なテキスト生成研究でルソーの政治哲学の解釈を刷新する。各章にわかりやすい解題付。

著者、編者、訳者など ブリュノ・ベルナルディ
三浦 信孝
永見 文雄 訳・解説
川出 良枝 訳・解説
古城 毅 訳・解説
王寺 賢太 訳・解説
ジャンル 哲学・思想・倫理
政治
ISBN 978-4-326-10229-7
出版年月 2014年2月
判型・ページ数 A5判・232ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

近代の個人と集団の解放をもっとも根源的に構想したルソーは、文明への不信・情念無視の合理性批判・代表制の拒否という意味で啓蒙の異端者でもあった。本書は、ルソーの思想を政治的近代の概念史と政治理論のなかに位置づけなおし、こんにちの政治社会を分析する際の導きの糸を示す。

このページのトップへ

目次

目次

まえがき 現代によみがえるルソー――ブリュノ・ベルナルディによる解釈の革新[三浦信孝]

序章 啓蒙の異端者ルソー
 距離を置く場――第一論文と第二論文
 一般意志と公共の知の光――ルソーの政治的問題提起
 絶対的存在と関係的存在――人間の条件
 解題[永見文雄]

第1章 ルソーと共和主義、正しい理解と間違った理解
 ルソーは共和主義の思想家か?
 政体類型論と二つの主権概念
 「カルヴァンの弧」の都市における貴族的共和主義
 代表制の否定と積極的政治的自由
 抵抗権と叛乱する権利
 「徳の共和国」はルソーによるものではない
 非支配としての自由か自律としての自由か
 ペティットはルソーを共和主義の伝統から除外する
 ルソーはフランス共和主義の源流か?
 複数の共和主義という展望
 解題[三浦信孝]

第2章 『エコノミー・ポリティック論』における
 〈一般意志〉概念の形成
 強いられた概念創出
 一般意志以前の一般意志
 不一致の形を取った負債
 距離を置くことで、根拠づける
 解題[永見文雄]

第3章 ルソーとともに〈世論〉を再考する
 世論概念の両義性
 ルソー思想における世論概念の生成
 「監察について」――国法諸原理における世論
 世論は一般意志の必要な補完物
 義務の根拠づけと義務の感情は別物である
 社会的一体性の情動が公共的理性を支える
 結論
 解題[三浦信孝]

第4章 『戦争法の諸原理』と政治体の二重の本性
 戦争、戦争状態、戦争法――ルソーの諸原理の閑却された側面
 国/力と主権――政治体の二重の本性について
 解題[川出良枝]

第5章 ジャン・ドブリとルソー――法律、習俗、そして人民の「暗黙の教育」
 マイナーなテクストのメジャーな争点
 「われわれの法律は理性のように純粋で、理性のように冷たい」
 ルソーの解釈者としてのジャン・ドブリ――回顧的読解の試み
 解題[王寺賢太]

第6章 最期の言葉、『孤独な散歩者の夢想』
「第一〇の散歩」を読む
解題[永見文雄]

ルソー主要著作年表

このページのトップへ