民主主義を学習する

教育・生涯学習・シティズンシップ

民主主義を学習する

民主主義の学習とは、政治における主体化である。学校や社会でいかに民主主義を学んでいくのか、理論的・歴史的・政策的に考察する。

著者 ガート・ビースタ
上野 正道
藤井 佳世
中村(新井) 清二
ジャンル 教育・心理
政治
出版年月 2014年2月
ISBN 978-4-326-29904-1
判型・ページ数 4-6・292ページ
定価 3,520円(税込)
在庫 在庫あり

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本書は、「社会化」を中心とする限定的な意味での「シティズンシップ教育」を批判的にとらえ、「民主的なシティズンシップ」にかかわる、包括的な形成過程に焦点をあわせた「民主主義の学習」を探究する。その際、着目されるのは「主体化」の問題である。民主主義の教育をより広い日常生活の実践プロセスから再構築することを試みる。

日本語版への序文
謝辞

プロローグ 学校と社会のなかで学習する民主主義

第一章 シティズンシップの教授から民主主義の学習へ
 二次世界大戦後のイギリスのシティズンシップ
福祉国家から新自由主義へ
 社会権から市場権へ─活動的な市民
 シティズンシップと資本主義
 シティズンシップ教育の理念
 シティズンシップ教育の理念の三つの問題
 結論――シティズンシップの教授から民主主義の学習へ

第二章 カリキュラム・シティズンシップ・民主主義
 責任あるシティズンシップ
 スコットランドにおけるシティズンシップに向けた教育
 個人主義
 シティズンシップの領域
 アクティブ・シティズンシップ
 コミュニティ
 どのような種類の市民か? どのような種類の民主主義か?
 結論

第三章 ヨーロッパのシティズンシップと高等教育
 ヨーロッパのシティズンシップ
 アクティブ・シティズンシップとその限界
 機能主義
 個人主義
 コンセンサスとしての民主主義
 活動的な市民を超えて
 市民コンピテンス
 どのような種類のシティズンシップがヨーロッパの高等教育に必要か?

第四章 知識・民主主義・高等教育
 高等教育の市民的役割
 高等教育と民主主義
 大学に特有のものとはなにか
 ジョン・デューイと現代文化の危機
 近代科学と知識の傍観者的な視点
 デューイのトランザクショナルな実在論
 ブルーノ・ラトゥール、テクノサイエンス、測定学
 結論――知識民主主義に向けて

第五章 知識経済における生涯学習
 生きることを学ぶ「未来の学習」から、「生産的な雇用対象者になるための学習」へ
 学習経済の増加
 生涯学習のトライアングル
 生涯学習のアジェンダと構想の変遷
 生涯学習の個人化と、権利と義務の反転
 生涯学習のポイントとはなにか?
 結論――学習する民主主義に向けて

第六章 学習する民主主義に向けて
 イギリスにおけるシティズンシップ
 成人学習とシティズンシップの実践
 公共的なものの衰退?
 結論

第七章 市民としての学習を理論化する――社会化・主体化・無知な市民
 市民学習
 政治的コミュニティ――「秩序あるもの」か、それとも秩序なきものか
 政治秩序の境界線
 民主的な政治プロセスと実践
 政治の主体
 結論――無知な市民

エピローグ 民主主義・シティズンシップ・公共圏
 シティズンシップは、社会的なものか、それとも政治的なものか?
 民主主義は、秩序あるものか、それとも秩序なきものか?
 社会化としての市民学習か、それとも主体化としての市民学習か?
 私的圏域から公共圏への民主主義の実験
 公共的な場所
 結論

訳者解説
訳者あとがき
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参考文献 
事項索引 
人名索引 

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