ホーム > 国際金融・経済成長理論の基礎

国際金融・経済成長理論の基礎

国際金融・経済成長理論の基礎

新古典派のミクロ経済動学的要請をみたすケインズ理論を応用して、国際金融理論と経済成長理論を論ずるケインズ理論研究の集大成。

著者、編者、訳者など 大瀧 雅之
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-50389-6
出版年月 2013年12月
判型・ページ数 A5判・196ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

本書は、外国との貿易・資本取引や人的・物的資本の蓄積過程を捨象して、貨幣の機能の分析に注力した前書『貨幣・雇用理論の基礎』で残された課題を、物々交換経済から貨幣経済への変換公式である著者が考案した「基本方程式」により、体系的かつ構造的に解決しようという試みである。

このページのトップへ

目次

はしがき

第I部 現代マクロ経済学批判

第1章 新古典派マクロ経済学批判とわれわれの理論
 1.1 はじめに
 1.2 新古典派マクロ経済学とヒックスの「週」
 1.3 貨幣を含んだ効用関数
 1.4 ニューケインジアンの理論と現実の日本経済
 1.5 われわれの理論――労働生産性とインフレの関連
 1.6 ケインズ理論の本質――貨幣経済と物々交換経済では価格の働きが異なる
 付録

第2章 労働の不可分性とルーカス理論再考
 2.1 はじめに
 2.2 労働の不可分性――労働の限界不雇用が単調に増加する理論では失業を説明できない
 2.3 労働の不可分性をいかに表現するか
 2.4 ルーカス理論再考
 付論 貨幣理論の総括

第II部 国際金融理論

第3章 変動レート制の基礎理論
 3.1 はじめに
 3.2 モデル
 3.3 比較静学
 3.4 結論
 数学付録

第4章 基軸通貨制度の機能――国際的流動性の供給とソブリンリスクへの保険機能
 4.1 はじめに
 4.2 モデル
 4.3 基軸通貨制度の脆弱性
 4.4 基軸通貨制度と最適通貨圏
 4.5 結論

第5章 最適通貨圏理論のミクロ経済学的基礎――資本移動の自由化と国民経済
 5.1 はじめに
 5.2 モデル
 5.3 中央銀行統合としての最適通貨圏論
 5.4 結論

第6章 地域的な固定レート制度の維持可能性――ユーロは厳格な財政規律により維持可能か?
 6.1 はじめに
 6.2 モデル
 6.3 「厳格な経済政策」の厚生経済学的意義
 6.4 「お手上げ問題」(hold-up problem)の発生
 6.5 結論

第7章 変動レート制度下における対外直接投資――産業空洞化の経済学
 7.1 はじめに
 7.2 モデル
 7.3 対外直接投資の厚生経済学的含意
 7.4 結論

第III部 経済成長理論

第8章 資本蓄積再論――企業組織とは何か
 8.1 はじめに
 8.2 投資の調整費用とは何か
 8.3 企業成長の理論
 8.4 経営権と企業成長のコンフリクト
 8.5 結論

第9章 独占的競争下の貨幣的成長理論――政府の規模はなぜ拡大するか
 9.1 はじめに
 9.2 生産能力拡張か費用削減か
 9.3 理論のインプリケーション――財政赤字の累増はなぜ起きるか
 9.4 モデル
 9.5 財市場の均衡条件と経済成長
 9.6 経済厚生・所得分配とインフレーション
 9.7 経済成長の持続可能性と財政赤字
 9.8 結論
 付論 経営者のアニマルスピリットと経済成長――貨幣経済における内生的成長のメカニズム

第10章 完全競争と独占的競争における貨幣的成長理論
 10.1 はじめに
 10.2 モデル
 10.3 財市場の競争状態と財政の維持可能性
 10.4 結論

参考文献
索引

著者略歴
 1957年福島県生まれ
東京大学大学院経済学研究科修了、経済学博士
現在 東京大学社会科学研究所教授
専門 マクロ経済学、景気循環理論
主著 『景気循環の理論:現代日本経済の構造』東京大学出版会、1994年(第37回日経・経済図書文化賞受賞)、『景気循環の読み方:バブルと不良債権の経済学』ちくま新書、2001年、『動学的一般均衡のマクロ経済学:有効需要と貨幣理論』東京大学出版会、2005年、『基礎からまなぶ経済学・入門』有斐閣、2009年、『貨幣・雇用理論の基礎』勁草書房、,2011年、『平成不況の本質』岩波新書,2011年など

このページのトップへ

関連書籍

貨幣・雇用理論の基礎

貨幣・雇用理論の基礎

大瀧雅之 著

著者:大瀧 雅之
 
 

このページのトップへ