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表皮の社会史考

現れる陰の文化

表皮の社会史考

抹殺された古来の境界の神と祭祀習俗。地を這う目線でもう一つの日本文化を抉り出し、被差別民の形成の要因と狩猟文化の行方を探る。

著者、編者、訳者など 鯨井 千佐登
ジャンル 歴史・地理
ISBN 978-4-326-95050-8
出版年月 2013年8月
判型・ページ数 四六判・276ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

なぜ、道祖神や地蔵などの境界の神に皮膚の病の治癒を祈願したのか。この俗信を手がかりに、本来の境界の神への信仰と見失われた祭祀習俗を発見し、それを抹殺した神道や仏教というエリート文化との対立を浮き彫りにする。そして、境界の神に寄り添って生きていた人びとへの差別の発生や、東北日本の狩猟文化の近世的発展を検証する。

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目次

はじめに

第一部 皮を剥ぎ取る境界の神

第一章 皮膚の病と境界の神
 緒言
 一 境界の神への祈願――問題の所在
 二 境界の母子神
 三 胎内の霊水と皮
 四 月の霊水
 五 酒場・猩々・ナマハゲ
 むすびにかえて

第二章 境界と神の被差別民
 一 問題の所在
 二 境界の神の本来の姿
 三 被差別民の神々
 おわりに
 補説1藩境と「持尻」
 補説2毛と皮

第二部 近世東北の人と鳥獣

第一章 仙台藩の狩猟と「山立猟師」
 一 問題の所在
 二 「山立猟師」制度の創出
 三 藩境に動員される軍事力
 四 「猟師鉄砲」の持主
 五 「鳥討役」と「獣討役」
 六 「野場役」を上納する給人
 七 「野場役」を上納する「山立猟師」
 むすびにかえて

第二章交流と藩境――動物・仙台藩・国家
 はじめに
 一 「御境横目」の派遣
 二 「御留物」の移動
 おわりに
 注

付論 民族文化の諸相

第一章 皮をむく境界の神
 一 擬死再生と皮
 二 境界の神と皮=衣裳
 三 棒状のものと聖水
 四 境界の神の代理人
 五 「かったい屋敷」への「癩」患者の移住

第二章 文化としてのエンガチョ遊び
 一 エンガチョとは?
 二 因果の思想と囃しことば
 三 エンガチョ遊びの構造
 四 エンガチョ遊びの性格

引用・参考文献
あとがき

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