共生社会とナショナルヒストリー

歴史教科書の視点から

共生社会とナショナルヒストリー

新課程の教科書がみちびく歴史認識とは。「共に生きる力」を要請する社会と、呼応して変わりゆく歴史教科書。今、その可能性を問う。

著者 岡本 智周
ジャンル 教育・心理
社会・女性
出版年月 2013年7月
ISBN 978-4-326-65382-9
判型・ページ数 4-6・224ページ
定価 2,970円(税込)
在庫 在庫あり

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多くの人にとって、歴史を学ぶ入り口となる教科書。その記述には独特の枠組みがあり、歴史認識をめぐる社会的葛藤の原因にもなる。1950年代以来の教科書問題の論点と教科書内容の変遷をたどることで、国家・国民を単位とした歴史の語り口の特徴と限界を解き明かす。共生の概念を資源とした新たな教育のあり方を理解するために。

はじめに

第一章 二〇〇八─〇九年の学習指導要領改訂がもたらしたもの
 1 二〇一〇年代の教科書の刷新
 2 「沖縄戦」の描かれ方
 3 「琉球史」の描かれ方
 4 「倭国」と「日本」の扱い
 5 「世界史」の新たな特徴
 6 ナショナルヒストリーという語り口

第二章 歴史教科書問題の論点の推移
 1 「台湾出兵と琉球領有」の記述の変遷
 2 一九五〇年代の歴史教科書問題
 3 世界社会への接続
 4 国民社会の相対化と再定位をめぐるせめぎあい

第三章 リスクとしての歴史教科書問題
 1 「沖縄戦」記述の発端
 2 二〇〇七年の社会的議論の帰結
 3 問題の所在
 4 リスクとしての歴史教科書問題
 5 アメリカにおける歴史教科書問題
 6 「国民」カテゴリの存在
 7 ナショナルな枠組みを支える社会制度

第四章 共生社会におけるナショナルヒストリーの位置
 1 学校教育への「共に生きる力」の登場
 2 教育資源としての共生概念
 3 社会的カテゴリの更新としての共生
 4 共生社会意識とナショナリズムの関係

第五章 歴史の社会的な成り立ちを理解するための資源
 1 歴史叙述の枠組みの対象化
 2 沖縄史に関する教育的知識の展開

おわりに
参考文献
索引

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