世論調査の新しい地平
CASI方式世論調査
CASIとは世論調査の手法のひとつであり、回答者がノートパソコンの画面を見ながらそのまま自分の回答を調査員にも周囲の人にも知られることなく入力するという方式である。これによって回答者は、プライバシーや社会的に望ましい回答にこだわることなく、正直に答えられる。世界的にも最先端の調査の実像を、つぶさに示す。
目次
シリーズ刊行のことば
序章 CASI方式世論調査開発のねらいとその背景[田中愛治]
1 従来の世論調査と過去20年間の世論調査の新たな展開
2 CASI調査の開発のねらいとその背景:Making of CASI
3 GLOPEⅡが再確認してきた世論調査のあるべき形
4 CASI調査が切り拓く新たな地平:CASI調査の新たな機能とその意義
第Ⅰ部 調査の設計から準備まで
第1章 調査の設計とサンプリング[日野愛郎・西澤由隆・河野勝]
1 調査の設計から準備まで
2 早稲田GLOPE世論調査プロジェクトの設計
3 なぜ層化二段無作為抽出か
4 層化二段無作為抽出の実際
5 誰に,いつ,どのように調査をするか
第2章 調査票の作成:組織としての意思決定のあり方に着目して[飯田健]
1 チームプレーとしての調査
2 組織の構造と調査票作成
3 実際の取り組み
4 協働による調査票作成と人材育成
第3章 パイロット調査[遠藤晶久]
1 パイロット調査とは何か
2 パイロット調査の実施方法
3 どのようなときにパイロット調査を行うか
4 本調査とパイロット調査のあいだ
第4章 プログラミング:WCASIシステムの開発と調査画面の作成[荒井紀一郎・栗山浩一・西澤由隆]
1 WCASI-Iの開発
2 WCASI-Iの構成
3 WCASI-Iの機能
4 調査モードの比較検討
5 WCASI-IからWCASI-IIへ
6 調査の質を高めるために
第5章 プリテスト[細貝亮]
1 プリテストの目的
2 プリステストの実際:「2011年通常調査」の場合
3 方法論としてのプリテスト
第Ⅱ部 調査の実施から公開まで
第6章 調査員インストラクション[遠藤晶久]
1 調査員インストラクションの再検討
2 調査員の役割
3 調査員インストラクションの重要性
4 個別インストラクションの実際
5 調査員インストラクションへの研究者の関与の必要性
第7章 調査管理[日野愛郎]
1 調査をどのように管理するか
2 フィールドにおける調査管理
3 対象者とのコンタクト
4 今後の課題
第8章 訪問記録と監査調査[山﨑新]
1 調査終了後における調査の管理
2 訪問記録
3 監査調査
4 調査の質の向上に向けて
第9章 データ公開[遠藤晶久・日野愛郎]
1 データ公開とCASI
2 データ公開の重要性
3 CASIにおけるデータ公開
4 作業の増加とプロジェクト管理
第Ⅲ部 CASI調査による新たな地平
第10章 ランダマイゼーション――「回答順序効果」の検証[今井亮佑]
1 選択肢順序の無作為化
2 背景
3 データと分析手法
4 分析結果 224
5 CASI調査の意義
第11章 社会的望ましさバイアス――CASI調査による軽減効果[飯田健]
1 世論調査と社会的望ましさバイアス
2 社会的望ましさバイアスの問題とその解決策
3 社会的望ましさバイアスとCASIシステム
4 検証
5 社会的望ましさバイアスと政治学
第12章 レスポンスタイム――調査を観察してわかること[三村憲弘・荒井紀一郎]
1 問題
2 回答時間でわかる態度への接近可能性
3 回答時間でわかる調査環境
4 考察
第13章 調査票のカスタマイズ[細貝亮]
1 調査票のカスタマイズ
2 調査にともなう負荷とカスタマイズ
3 世論調査のさらなる改善を目指して
第14章 実験室からフィールドへ[山﨑新・清水和巳]
1 実証研究における調査と実験
2 全国調査における実験:一般サンプルを用いる重要性
3 CASIを用いた実験:パソコンを用いる利点
4 今後の発展性と課題
結章 CASI方式世論調査が明らかにしたことと課題[日野愛郎]
1 CASI調査が明らかにしたこと
2 CASI調査の成果と今後の課題
3 世論調査・選挙調査の今後の課題
4 若手研究者の育成と研究体制の構築
執筆者紹介
シリーズ刊行のことば
序章 CASI方式世論調査開発のねらいとその背景[田中愛治]
1 従来の世論調査と過去20年間の世論調査の新たな展開
2 CASI調査の開発のねらいとその背景:Making of CASI
3 GLOPEⅡが再確認してきた世論調査のあるべき形
4 CASI調査が切り拓く新たな地平:CASI調査の新たな機能とその意義
第Ⅰ部 調査の設計から準備まで
第1章 調査の設計とサンプリング[日野愛郎・西澤由隆・河野勝]
1 調査の設計から準備まで
2 早稲田GLOPE世論調査プロジェクトの設計
3 なぜ層化二段無作為抽出か
4 層化二段無作為抽出の実際
5 誰に,いつ,どのように調査をするか
第2章 調査票の作成:組織としての意思決定のあり方に着目して[飯田健]
1 チームプレーとしての調査
2 組織の構造と調査票作成
3 実際の取り組み
4 協働による調査票作成と人材育成
第3章 パイロット調査[遠藤晶久]
1 パイロット調査とは何か
2 パイロット調査の実施方法
3 どのようなときにパイロット調査を行うか
4 本調査とパイロット調査のあいだ
第4章 プログラミング:WCASIシステムの開発と調査画面の作成[荒井紀一郎・栗山浩一・西澤由隆]
1 WCASI-Iの開発
2 WCASI-Iの構成
3 WCASI-Iの機能
4 調査モードの比較検討
5 WCASI-IからWCASI-IIへ
6 調査の質を高めるために
第5章 プリテスト[細貝亮]
1 プリテストの目的
2 プリステストの実際:「2011年通常調査」の場合
3 方法論としてのプリテスト
第Ⅱ部 調査の実施から公開まで
第6章 調査員インストラクション[遠藤晶久]
1 調査員インストラクションの再検討
2 調査員の役割
3 調査員インストラクションの重要性
4 個別インストラクションの実際
5 調査員インストラクションへの研究者の関与の必要性
第7章 調査管理[日野愛郎]
1 調査をどのように管理するか
2 フィールドにおける調査管理
3 対象者とのコンタクト
4 今後の課題
第8章 訪問記録と監査調査[山﨑新]
1 調査終了後における調査の管理
2 訪問記録
3 監査調査
4 調査の質の向上に向けて
第9章 データ公開[遠藤晶久・日野愛郎]
1 データ公開とCASI
2 データ公開の重要性
3 CASIにおけるデータ公開
4 作業の増加とプロジェクト管理
第Ⅲ部 CASI調査による新たな地平
第10章 ランダマイゼーション――「回答順序効果」の検証[今井亮佑]
1 選択肢順序の無作為化
2 背景
3 データと分析手法
4 分析結果 224
5 CASI調査の意義
第11章 社会的望ましさバイアス――CASI調査による軽減効果[飯田健]
1 世論調査と社会的望ましさバイアス
2 社会的望ましさバイアスの問題とその解決策
3 社会的望ましさバイアスとCASIシステム
4 検証
5 社会的望ましさバイアスと政治学
第12章 レスポンスタイム――調査を観察してわかること[三村憲弘・荒井紀一郎]
1 問題
2 回答時間でわかる態度への接近可能性
3 回答時間でわかる調査環境
4 考察
第13章 調査票のカスタマイズ[細貝亮]
1 調査票のカスタマイズ
2 調査にともなう負荷とカスタマイズ
3 世論調査のさらなる改善を目指して
第14章 実験室からフィールドへ[山﨑新・清水和巳]
1 実証研究における調査と実験
2 全国調査における実験:一般サンプルを用いる重要性
3 CASIを用いた実験:パソコンを用いる利点
4 今後の発展性と課題
結章 CASI方式世論調査が明らかにしたことと課題[日野愛郎]
1 CASI調査が明らかにしたこと
2 CASI調査の成果と今後の課題
3 世論調査・選挙調査の今後の課題
4 若手研究者の育成と研究体制の構築
執筆者紹介