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検証・学歴の効用

検証・学歴の効用

「有名大学でなければ…」「いまさら学歴なんて…」というあなたへ。大学全入時代と騒がれるなか、密かに上昇していた大卒の価値。

著者、編者、訳者など 濱中 淳子
ジャンル 教育・心理
社会・女性
ISBN 978-4-326-65381-2
出版年月 2013年6月
判型・ページ数 四六判・272ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

学生の学力低下を問題視するあまり、世論の大勢が教育過剰論へと傾いている。しかし、大学は本当に多すぎるといえるのか。もはや学歴に意味はないのか。詳細なデータ分析から、大卒のみならず、専門学校卒や院卒といった学歴の効用を明らかにし、学歴に対するまなざしを歪ませた背景にまで迫る。現状に警鐘を鳴らす学歴社会論、誕生!

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目次

はしがき――個人がコントロールできる数少ない地位達成手段「教育」

序章 学歴不信社会の到来?
 1 増大する学歴の効用
 2 「学歴の効用」を疑う風潮の広がり
 3 研究者は何をしていたのか
 4 本書の構成とデータ

第Ⅰ部 大卒という学歴を問いなおす

第一章 高卒と大卒は何が違うのか――人材としての質的違いにみる学歴の効用
 1 「学歴で人材タイプが変わる」という視点
 2 注目する三つの要因――現職以前の経験・他者との関わり・自己学習
 3 同じ学歴でも異なる所得
 4 高卒人材・大卒人材それぞれの成長要因
 5 効用をめぐる新しい見方――その可能性と意義

第二章 出世する大卒・しない大卒――「学習経験」が学歴内の多様性をもたらす
 1 分散から考える「学歴の効用」問題
 2 経済学における二つの理論と「学び習慣仮説」
 3 みえにくい経済学系の効用
 4 ミドル以降に上昇する効用
 5 時間の隔たりが失わせてしまう効用観
 6 効用があらわれるための「条件」としての学習習慣

第三章 大卒人材と読書
 1 「自己学習の中核である読書」の効用を考える
 2 工学系の読書と経済学系の読書
 3 読書と所得のつながり方
 4 きっかけとしての専門書

第Ⅱ部 もう一つの学歴社会論――女子・専門学校・大学院

第四章 女子と学歴
 1 女子の進学という未解明問題
 2 女子高等教育の経済的効用――正規社員・非正規社員・結婚
 3 経済合理的に説明できる進学需要の変化
 4 「女子の高学歴化」以降の課題

第五章 専門学校への進学は「得」なのか
 1 「第三の進路先」としての専門学校
 2 政府統計資料による分析の限界と本章のアプローチ
 3 専門学校卒業者が従事している職業
 4 専門学校教育の効用分析
 5 「期待できる効用の範囲を知る」ことの重要性

第六章 院卒という学歴は「使えない」のか
 1 注目されはじめた院卒学歴問題
 2 院卒就職の厳しさ
 3 背景としての政策と現行の対応策の不十分さ
 4 データにみる院卒学歴の強さ
 5 状況改善のかすかな兆し

第Ⅲ部 「学歴の効用」の認識社会学

第七章 学歴不信社会の源泉――三つの社会的要因
 1 「なぜ、不信が芽生えるのか」という問い
 2 効用低下の実体験
 3 妥当な試金石の欠如と報道の影響
 4 速すぎた高学歴化

第八章 学歴と「健全に」向き合える社会へ
 1 学歴好きの学歴嫌い
 2 諸悪の根源は、入試?
 3 大衆化育ちの大衆嫌い
 4 教育を軽視する社会――地に足がつかない「北欧好き」
 5 普通の子の学びを見守る「健全な」社会へ

あとがき
文献
索引

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