ドキュメンタリーの語り方

ボトムアップの映像論

ドキュメンタリーの語り方

ビデオジャーナリストの草分け的存在遠藤大輔が、キャリア25年の現場経験と制作理論で映像ジャーナリズムに新しい地平を切り拓く。

著者 遠藤 大輔
ジャンル 文学・芸術・ノンフィクション
出版年月 2013年5月
ISBN 978-4-326-80054-4
判型・ページ数 A5・224ページ
定価 2,970円(税込)
在庫 在庫あり

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「メディアリテラシー」の語が流布して15年。我々は本当にメディアの自律性を手に入れたのか? 硬直するTVジャーナリズム、深まらないメディアアクティビズム、形骸化する映像教育。著者は「ディレクター教育の不在」を指摘し、真のメディアリテラシー構築を訴える。ビデオカメラを手に社会変革を志すすべての人々に贈る、必携のバイブル。

はじめに 「撮り方」から「語り方」へ

序章 日本社会とメディア・リテラシーの今
 1 テレビ報道の逆相化
 2 映像表現の自律性を求めて~遠藤大輔の仕事~
 3 メディア・リテラシーの進展と課題

第1章 映像表現を学ぶ方法
 1 映像表現の捉え方
 2 映像表現を捉えるフレームワーク

第2章 映像表現の特徴と古典理論
 1 映像表現の言語的性質

第3章 映像と記号
 1 記号論の基礎概念
 2 記号概念で捉える映像

第4章 映像作品のレシを理解する
 1 「映画文法」の再解釈
 2 レシの複合化

第5章 映像作品のナラティブとディエジェーズ
 1 物語理論の概念
 2 物語(ナラティブ)の二重性と分析
 3 ディスクールと神話系
 4 ディエジェーズと神話系

第6章 ドキュメンタリーの物語構造
 1 映像表現とリアリズム
 2 現実世界と物語構造
 3 ドキュメンタリーの物語構造

第7章 逆相化への批判と超克
 1 ディエジェーズの乖離
 2 人為的操作
 3 報道現場のシミュラークル
 4 逆相化への批判

第8章 ドキュメンタリーの企画作り~ボトムアップ報道の第一歩
 1 企画作りの意義
 2 企画作りとは何か
 3 ボトムアップ報道のための事前取材
 4 ナラティブの想定
 5 企画力の育て方

第9章 ボトムアップの取材術
 1 取材の準備
 2 映像技術の基本
 3 映像取材のコツ

第10章 ドキュメンタリーの構成
 1 素材整理
 2 構成
 3 編集
 4 試写・最終調整
 5 公開

第11章 ボトムアップ報道の課題と展望
 1 発表媒体の実態
 2 資金と支援体制
 3 教育の場

参考文献
おわりに 未来の映像メディアのために
索引


著者略歴
1966年、東京生まれ。ビデオジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業。フリーランサーの映像カメラマンとして従事するかたわら、自主制作でドキュメンタリー作りに取り組む。野宿する人々のためのコミュニティテレビ「新宿路上TV」でビデオジャーナリストの方法論を確立。1999年、合資会社ビデオジャーナリストユニオン(VJU)を設立し、日本テレビ、フジテレビの報道特集を多数手がける。主なフィールドは野宿者問題、環境問題、パレスチナ問題、医療問題など。1999~2002年実践女子短期大学非常勤講師、2002年より東京経済大学非常勤講師を務め、教育の場でも実績がある。自主制作作品では、「新宿路上TV」(1995~1998/東京ビデオフェスティバル・ビデオ活動賞)「Dialogue in Palestine」(2002/東京ビデオフェスティバル・優秀作品賞)、「渋谷ブランニューデイズ」(2011/貧困ジャーナリズム大賞・特別賞)などの受賞歴を持つ。

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