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中世末期西ヨーロッパの市場と規制 [神戸大学経済学叢書]

15世紀フランデレンの穀物流通

中世末期西ヨーロッパの市場と規制

15世紀フランデレン(日本ではフランドルと呼ばれる)の穀物流通にみられる流通の広域化と市場と規制のあり方に焦点を当てた研究。

著者、編者、訳者など 奥西 孝至
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-54642-8
出版年月 2013年11月
判型・ページ数 A5判・304ページ
定価 本体4,500円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

近年の「自由と規制」を軸とした市場経済をめぐる議論において、ヨーロッパにおける市場経済の発展のあり方が改めて問われている。危機と繁栄の併存する時代であった中世の終わりであると同時に近代の始まりである15世紀のヨーロッパにおける穀物流通の先駆とされてきたフランデレンを研究する本書は、その特殊性の解明にとどまらない研究といえる。

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目次

まえがき

序章 中世末期フランデレン穀物流通を研究する意義

第1章 中世フランデレン穀物流通史研究の成果と課題
 第1節 ベルギーにおける中世穀物流通史研究の動向
 第2節 ベルギーにおける中世価格史研究の動向
 第3節 問題の所在

第2章 中世末期フランデレンの穀物流通・価格史料
 第1節 穀物流通・価格史料の類型
 第2節 会計帳簿に記載された流通状況・価格の多様性
 第3節 史料の多様性と分析手法

第3章 中世末期フランデレンにおける多元的穀物供給構造
 第1節 中世末期フランデレンの地理的状況
 第2節 中世末期フランデレンの農業の多様化と穀物生産
 第3節 中世末期フランデレンにおける穀物耕作と輸送
 第4節 穀物耕作の存続と多元的供給構造

第4章 中世末期フランデレン穀物流通構造の重層性
 第1節 フランデレンにおける穀物取引と穀物市場
 第2節 ヘントのホスピタールによる穀物購入
 第3節 ヘントの修道院による穀物直接調達とその供給地域
 第4節 都市の直接購入と広域流通
 第5節 フランデレンの穀物流通の重層性と広域化

第5章 15世紀フランデレンにおける広域化の中の流通制度・市場規制
 第1節 フランデレン諸都市の市場規制の一般的特徴
 第2節 15世紀ヘントにおける穀物ステープルと市場規制
 第3節 15世紀穀物価格高騰期におけるヘント
 第4節 規制の中の自由,強制の下の広域化

第6章 中世末期フランデレン穀物流通の安定性と広域化
 第1節 15世紀フランデレンの穀物価格変動の特徴
 第2節 15世紀フランデレンの穀物価格変動に関わる諸要因
 第3節 穀物流通における安定性と広域化

終章 フランデレン穀物流通の市場機能とその時代性

文献目録
索引

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