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社会情報学とその展開

社会情報学とその展開

「情報」を社会学する。吉田民人の社会理論入門編。

著者、編者、訳者など 吉田 民人
吉田民人論集編集委員会
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-60253-7
出版年月 2013年10月
判型・ページ数 A5判・288ページ
定価 本体4,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

社会科学的な「情報」の探求とは。独創的かつ社会科学全体を包摂するような壮大な情報論や自己組織性論、科学論等を展開した巨星・吉田民人。その社会情報学の構想・展開・挑戦。

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目次

Ⅰ 社会情報学の構想

第1章 学問的創造の条件――技法・主体・文化
 1 はじめに
 2 学問的創造の技法
 3 学問的創造の個人的・主体的条件
 4 学問的創造の文化的・社会的条件

第2章 情報・情報処理・情報化社会
 1 自然科学の術語と社会科学の術語
 2 自然言語と科学言語
 3 三つの刺激源――学問的創造の芽
 4 情報の定量的定義と定性的定義
 5 最広義の情報――ウィーナー思想の発展的継承
 6 「記号‐意味」 現象の誕生――広義の情報
 7 伝達と認知――狭義・最狭義の情報(1)
 8 単用性・外シンボル性・決定前提への影響――狭義・最狭義の情報(2)
 9 「ガチャランコ」――命名の自由
 10 「情報変換」の視点――情報処理の五つのフェーズ
 11 狭義の情報変換――担体変換・記号変換・意味変換
 12 情報化社会――その infrastructure

第3章 社会情報学の構想とその背景――新しい Discipline の誕生をめざして
 1 新しい自然哲学の提唱――分子生物学の衝撃
 2 科学言語の記号学――不毛な論争を回避するために
 3 「記号」と「情報」――基本術語系の構築(1)
 4 「情報処理」――基本術語系の構築(2)
 5 情報処理の技術革新――情報社会のインフラストラクチャー
 6 社会情報学の可能な諸形態――新しい Discipline の構想

第4章 コミュニケーション学研究科はすごい!――その三つの理論的・実践的意義
 1 社会科学の総合の〈要〉――研究の視点
 2 新しいリテラシーの確立――教育の視点
 3 三極コミュニケーション構造の研究・教育拠点――組織の視点

第5章 社会情報学の時代超越性と時代被拘束性

Ⅱ 新科学論の展開

第6章 近代科学のパラダイム・シフト――進化史的「情報」概念の構築と「プログラム科学」の提唱
 1 正統派近代科学のパラダイム・シフト
 2 概念構成の二つの方法
 3 情報とは何か
 4 プログラム科学とは何か
 5 ネオ・テレオロジーないし進化論的テレオロジーとプログラム科学
 6 近代科学の再編成

第7章 俯瞰型研究の対象と方法―― 「大文字の第二次科学革命」の立場から
 1 大文字の科学革命と大文字の第二次科学革命
 2 設計論的自然観と三つの拡大ディシプリン
 3 情報科学・プログラム科学・設計科学
 4 自由領域科学と人工物システム科学
 5 人工物システム科学とディシプリン科学との相互連関
 6 俯瞰型研究の対象と方法
 7 結語

Ⅲ 「自由領域科学」の試み

第8章 比較幸福学の一つの研究プログラム
 1 方法をめぐる四つの問題――前提的考察
 2 比較幸福学の二テーマと三ステージ――研究プログラムの概要
 3 幸福観と幸福状態の分析枠組み――比較幸福学の第一テーマ
 4 幸福をめぐる知識社会学的課題――比較幸福学の第二テーマ

第9章 安全学事始――〈自由領域科学〉としての安全科学
 1 「安全」価値の歴史的意義
 2 「安全科学」の基本枠組み
 3 「安全科学」をめぐる科学論

座談会 吉田理論の意義と残された課題[正村俊之・新睦人・遠藤薫・伊藤守]

あとがき [宮野勝]
参考文献
事項索引
人名索引

吉田民人(よしだたみと)
 1931年8月20日生まれ
 2009年10月27日逝去
 享年78歳
学歴
 1955年 京都大学文学部哲学科社会学専攻卒業
 1957年 京都大学大学院文学研究科修士課程社会学専攻修了
職歴
関西大学文学部助教授、大阪大学教養学部助教授、京都大学教養学部助教授、東京大学文学部助教授、東京大学文学部教授、中央大学文学部教授を歴任、 東京大学名誉教授。
著書
『情報と自己組織性の理論』(東京大学出版会、1990 年)、『自己組織性の情報科学――エヴォルーショニストのウィーナー的自然観』(新曜社、1990 年)、『主体性と所有構造の理論』(東京大学出版会、1991 年)。

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