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未来の大学教員を育てる

京大文学部・プレFDの挑戦

未来の大学教員を育てる

大学院生やポスドクの教育能力を高める取組を行う京大文学部。プロジェクトの立ち上げから軌道に乗るまでをドキュメント形式で追う。

著者、編者、訳者など 田口 真奈 編著
出口 康夫 編著
京都大学高等教育研究開発推進センター 編著
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-25088-2
出版年月 2013年3月
判型・ページ数 A5判・288ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

大学設置基準の改定により、FD(ファカルティ・ディベロップメント)は2008年度からすべての大学で実施が義務化された。プレFDとはその前段階の、いわば未来の大学教員を育てる、京大文学部独自の試みである。このプレFDはいかなる背景のもと実施されたのか。プロジェクトに関わる関係者が、この新しい取組の現状と課題を論じる。

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目次

刊行に寄せて[服部良久]
本書の目的と構成[田口真奈]

第Ⅰ部 ドキュメント・プレFD[出口康夫]
 1 はじめに――二つの情景
 2 京大文学部におけるプレFDとは何だったのか
 3 京大文学部――フンボルト理念のパラダイムにして最後の砦
 4 FDの軌跡――京大文学部にたどり着くまで
 5 手術台の上の雨傘とミシンの出会い――京大文学部ミーツFD
 6 まとめ

第Ⅱ部

第1章 日本の大学教員養成システムとOD問題[松下佳代]
 1 なぜ、ODのキャリア支援が必要なのか
 2 OD・PDはどのように生み出されてきたのか
 3 日本の大学教員養成システムの問題点
 4 このプロジェクトから始まる

第2章 プレFDとは何か[田口真奈・松下佳代]
 1 大学教員という仕事
 2 大学における教育機能の重視――FD、そしてプレFDへ
 3 アメリカにおける取組――PFFプログラム
 4 国内における取組
 5 多様な役割を担う大学教員の養成にあたって

第3章 京都大学のプレFD活動――相互研修型FDをめぐる葛藤史に焦点づけて[田中毎実]
 1 相互研修型FD理念とその対抗理念
 2 京都大学と文学研究科プレFDプロジェクト
 3 文学研究科プレFDプロジェクトの未来

第4章 プレFDプロジェクト誕生の背景[苧阪直行]
 1 京都大学文学部
 2 OD問題の背景と大学の組織改革
 3 京都大学大学院文学研究科でのOD問題
 4 ODの状況――二〇〇八年頃
 5 京大大学院文学研究科ODプロジェクト
 6 実施に向けての準備
 7 京大大学院文学研究科プレFDプロジェクト
 8 未来の授業――質問する学生を育てる
 9 二つの意図
 10 京都大学における最近のPD
 11 知の統合――理系のクワで文系の畑を耕す

第5章 プレFDプロジェクトの概要と実施体制[田口真奈・出口康夫]
 1 プレFDプロジェクトの発端――ジレンマとその解決
 2 プログラムの基本デザイン
 3 授業と検討会における道具立て
 4 プロジェクトの体制とそれぞれの役割

第6章 教務補佐員の仕事[田林千尋・赤嶺宏介]
 1 教務補佐員の仕事
 2 〈あいだ〉――初年度教務補佐員の場所
 3 プロジェクトの継続と展開、その現場で

第7章 事前・事後研修会のデザインと実際[田口真奈]
 1 事後研修会の目的とデザイン
 2 事後研修会参加のための事前作業
 3 事後研修会のプログラム
 4 事前研修の開始

第8章 プレFDプロジェクトを通じた参加者の変化[溝上宏美・杉山卓史・三宅岳史]
 1 「研究者」と「教育者」のはざまで
 2 「教育実習」と「特殊講義」のはざまで
 3 就職に際してプレFDがどう役立ったか

第9章 学生の声を通して理解するプレFDプロジェクト[半澤礼之・小城拓理]
 1 インタビュー調査からとらえた「プレFD受講生の声」
 2 学生の声にもとづく「プレFD参加者の変化」――授業のリフレクションに着目して
 3 教務補佐員がとらえた「プレFD受講生の声」
 4 学生の声とプレFDプロジェクトの充実

第10章 プレFD研修プログラム・コーディネーターの二年半[永井和]
 1 背景と発端――OD・PDの処遇問題
 2 OD・PDを非常勤講師に
 3 「系ゼミナール」と「プレFD研修プログラム」
 4 むすびにかえて

おわりに[大塚雄作]
資料
 1 京都大学文学部・文学研究科学修の仕組み[坂本尚志]
 2 京都大学文学部・大学院文学研究科の教育の流れ[坂本尚志]
 3 プレFD授業題目一覧(二〇〇九―二〇一二年度)
 4 プレFDポスター
用語解説[坂本尚志・田川千尋]
索引

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