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障害と開発の実証分析 [開発経済学の挑戦]

社会モデルの観点から

障害と開発の実証分析

障害の本質を障害者個人でなく社会の枠組みの中に見出そうとする「障害の社会モデル」に開発経済学のツールで貢献しうるかを試みる。

著者、編者、訳者など 森 壮也
山形 辰史
ジャンル 経済
ISBN 978-4-326-54603-9
出版年月 2013年1月
判型・ページ数 A5判・240ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

本書の中心テーマは障害者の貧困削減である。そこで本書では、障害学の動向も踏まえつつ、障害者の貧困削減を実現するため、これまで障害学においては分析対象となりにくかった障害者の所得、消費、労働、起業、といった生計活動を経済学的に分析する。それにより、障害者の貧困削減のための戦略的含意を得ることを目的としている。

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目次

はじめに

序章 障害の社会モデルの実証分析

第I部 「障害と開発」の実証研究の展開

第1章 国際開発と障害
 はじめに
 第1節 開発課題としての障害
 第2節 国際社会における「障害と開発」
 おわりに

第2章 障害データの国際比較
 はじめに
 第1節 障害の定義とデータ
 第2節 ICFに基づいた障害者データ
 おわりに

第3章 障害者のミクロ生計分析:サーベイ
 はじめに
 第1節 障害者のミクロ・データの分類
 第2節 全人口調査を用いた研究
 第3節 障害者標本調査を用いた研究
 おわりに

第II部 フィリピンの障害者の生計と彼らを取り巻く社会

第4章 障害者の生計:フィリピンの都市と農村
 はじめに
 第1節 マニラ首都圏,バタンガス州ロザリオ市での調査の方法
 第2節 マニラ首都圏の障害者の生計
 第3節 バタンガス州ロザリオ市の障害者の生計
 おわりに

第5章 障害者の生計:所得の決定因
 はじめに
 第1節 ミンサー回帰:基本モデル
 第2節 ヘックマン・モデル
 第3節 自律的所得と外生変数の拡大
 第4節 教育の内生性への配慮:内生説明変数を導入したヘックマン・モデル
 おわりに

第6章 障害者政策の効果:社会の役割
 はじめに
 第1節 分析枠組み
 第2節 障害者政策の浸透度:マニラ首都圏
 第3節 障害者政策の浸透度:バタンガス州ロザリオ市
 第4節 障害者政策浸透度の決定因
 おわりに

終章 障害と開発における実証分析から得られたもの

附録 マニラ首都圏調査質問票
参考文献
索引



著者略歴
森 壮也(もり そうや)
1962年東京生まれ.早稲田大学政治経済学部卒業,同大学院経済学研究科修了.1988年アジア経済研究所入所.同研究所開発研究センター貧困削減・社会開発研究グループ/グループ長代理・主任研究員.日本手話学会元会長,障害学会前編集委員会委員長・理事.国際開発学会『障害と開発』部会.専攻は,開発経済学,手話言語学.主要著作は,森壮也編著『障害と開発』(アジア経済研究所研究双書No.567,アジア経済研究所,2008年),森壮也編著『途上国障害者の貧困削減かれらはどう生計を営んでいるか』(岩波書店,2010年),森壮也編著『南アジアの障害当事者と障害者政策障害と開発の視点から』(アジ研選書27,アジア経済研究所,2011年),P. ラッド著・森壮也監訳『ろう文化の歴史と展望ろうコミュニティの脱植民地化』(明石書店,2007年)など.

山形辰史(やまがた たつふみ)
1963年岩手県生まれ.慶應義塾大学経済学部卒業,同大学院経済学研究科修了.ロチェスター大学経済学博士.1988年アジア経済研究所入所.同研究所国際交流・研修室長.同研究所開発スクール(IDEAS)事務局長.国際開発学会理事.Bangladesh Institute of Development Studies客員研究員(2000~01年).外務省「ODA評価有識者会議」委員(2006~10年).専攻は,開発経済学.主要著作は,黒崎卓・山形辰史『開発経済学:貧困削減へのアプローチ』(日本評論社,2003年),山本一巳・山形辰史編『国際協力の現場から開発にたずさわる若き専門家たち』(岩波書店,2007年),山形辰史「バングラデシュの障害当事者と障害者政策Community Approaches to Handicap in Development(CAHD)の意義と課題」森壮也編『南アジアの障害当事者と障害者政策』(日本貿易振興機構アジア経済研究所,2011年)145~165ページ,など.

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