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アメリカ民事法入門

アメリカ民事法入門

京都の大学での日常生活に密着した事例を題材として、アメリカ民事法をわかりやすく、日本法の相違点を明確にした解説をする。

著者、編者、訳者など 楪 博行
ジャンル 法律
ISBN 978-4-326-45100-5
出版年月 2013年2月
判型・ページ数 四六判・276ページ
定価 本体2,700円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

アメリカ契約法、不法行為法の重要なテーマを30講に厳選、まず各講冒頭の「本講の目標」で学習の内容を明確にし、登場人物による具体的やり取りを通した日常生活に密着した事例を前提に、アメリカの法制度を中心にわが国の法制度との相違点を解説する。判例や具体的事例を盛り込み、ダットサン民法も参照し日本法と関連にも触れる。

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目次

講義に入る前に
アメリカから留学生が突然やってきた

第Ⅰ部 アメリカの法制度

第1講 アメリカ法の歴史─アメリカ法の起源
 1 植民地時代からアメリカ合衆国独立まで
 2 アメリカ合衆国憲法と裁判所制度の誕生
 3 違憲立法審査制度誕生の裏側
 4 19世紀以降のアメリカ法の発展

第2講 アメリカ法の特徴─アメリカ法の基本的な内容
 1 判例法の重視
 2 2つの判例法体系─コモン・ローとエクィティ
 3 連邦法と州法の併存

第3講 アメリカの連邦裁判所─連邦裁判所の構造と機能
 1 アメリカの裁判所制度の全体像
 2 連邦裁判所の制度
 3 連邦裁判所が扱う事件
 4 連邦裁判所のおまけ知識─裁判官の地位など

第4講 アメリカの州裁判所と判例などの引用方法─アメリカ法を身近にする技術の習得
 1 州裁判所とその管轄権
 2 連邦裁判所と州裁判所の管轄権の関係
 3 判例などの引用方法

第Ⅱ部 アメリカ契約法の基礎

第5講 契約法イントロダクション─約束により責任が発生する場面
 1 契約の意味
 2 契約成立のための申込み
 3 申込みの効力が消える場合
 4 契約成立のための承諾

第6講 契約の成立1─契約成立のために必要な約因
 1 約因の意味
 2 贈与と約因
 3 約因があるように見えて実際にはない場合
 4 約束的禁反言

第7講 契約の成立2─履行を阻む抗弁
 1 契約不成立の理由
 2 錯誤は取消し可能
 3 強迫は取消し可能
 4 不実表示
 5 非良心的契約
 6 違法を目的とする契約

第8講 契約の成立3─書面が要求される契約
 1 書面を要求する詐欺防止法
 2 口頭証拠の排除ルール

第9講 契約の解釈─契約書を読むポイント
 1 解釈の必要性─漠然さと曖昧さの克服
 2 契約解釈の基本原則
 3 裁判所による契約条項の補充

第10講 契約の履行1─契約履行での条件
 1 条件の意味とその目的
 2 条件の種類
 3 条件の免除

第11講 契約の履行2─債務が履行されない場合
 1 債務不履行
 2 債務の牽連関係
 3 契約違反を軽減する3つの理論

第12講 契約の履行3─債務不履行の免責
 1 債務不履行の免責事由としての履行不能
 2 履行の実行困難
 3 契約目的の達成不能

第13講 契約の履行4─契約の履行で求められる程度
 1 完全履行ルール 101  
 2 実質的履行のルール 103

第14講 契約違反の救済1─アメリカ契約法での損害賠償
 1 契約違反への損害賠償の原則
 2 履行利益損害賠償額の決定方法
 3 信頼利益の損害賠償と損害賠償の予定

第15講 契約違反の救済2─特定履行など
 1 特定履行
 2 契約が存在しないときの救済

第16講 契約で利益を受ける第三者
 1 契約で利益を受ける第三者の考え方の発展
 2 現在の考え方

第17講 債権の譲渡と債務の引受け
 1 債権の譲渡
 2 債務の引受け

第Ⅲ部 アメリカ不法行為法の基礎

第18講 不法行為法イントロダクション─約束がなくても責任が発生する場面
 1 アメリカにおける不法行為法の背景
 2 不法行為法の目的と責任の根拠

第19講 故意による不法行為1─人の身体と生命を害する不法行為
 1 アメリカ不法行為法における故意
 2 人の身体と生命を害する故意による不法行為

第20講 故意による不法行為2─財産への侵害行為と積極的抗弁
 1 財産への不法行為
 2 故意による不法行為への積極的抗弁

第21講 過失による不法行為1─注意義務について
 1 過失による不法行為
 2 注意義務とその違反の判定基準
 3 注意義務違反を巡る問題

第22講 過失のよる不法行為2─因果関係について
 1 事実的因果関係
 2 法的因果関係
 3 因果関係を切断する原因

第23講 過失による不法行為3─過失による不法行為への積極的抗弁
 1 危険の引受
 2 免除
 3 寄与過失と比較過失

第24講 共同不法行為と使用者責任
 1 共同不法行為
 2 損失補償と部分負担
 3 使用者責任

第25講 厳格責任と製造物責任
 1 厳格責任
 2 製造物責任

第26講 経済的利益への不法行為─不実表示について
 1 不実表示
 2 故意による不実表示―詐欺が成立するには
 3 過失と厳格責任の不実表示

第27講 不動産に関係する不法行為─不動産所有者・占有者の責任とニューサンス
 1 不動産所有者と占有者の不法行為責任
 2 ニューサンス

第28講 人格を害する不法行為─名誉棄損とプライバシーの侵害
 1 名誉棄損
 2 プライバシーの侵害

第29講 不法行為への救済1─損害賠償について
 1 損害賠償の意味と種類
 2 填補賠償
 3 懲罰的賠償

第30講 不法行為への救済2─差止命令と損害賠償制度の改革
 1 不法行為の救済としての差止命令
 2 アメリカの損害賠償制度の未来─不法行為法改革のゆくえ

アメリカ法をさらに学習したい方のために
判例INDEX
事項索引(和文)
事項索引(欧文)

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