レディーの赤面

ヴィクトリア朝社会と化粧文化

レディーの赤面

観相学の流行をバックに作り上げられたヴィクトリア朝の「理想の女性」像とは。文学作品、服飾、化粧品などの資料から描き出す一冊。

著者 坂井 妙子
ジャンル 社会・女性
出版年月 2013年2月
ISBN 978-4-326-65379-9
判型・ページ数 4-6・260ページ
定価 3,300円(税込)
在庫 在庫あり

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産業革命後のミドルクラスの勃興と、彼らを主役とする近代的消費文化の祖形が確立したヴィクトリア朝期。人の外面から内面を読みとることができるとする観相学の流行をバックに、「赤面」は若い女性の純真を示す表象となる。擬似科学から芸術、商品経済までが絡み合い、「理想の女性」像がつくられる過程を文学、絵画、服飾等の資料から描き出す。

序章 ヴィクトリアンにとっての表情とは
 1 観相学と社会
 2 生理学から見た赤面の魅力
 3 女性と赤面

第一章 赤面を科学する――チャールズ・ダーウィン『人、及び動物の表情について』(一八七二年)
 1 著作の成り立ち
 2 神の介在しない情動表現
 3 セクシュアリティーの進化

第二章 理想的なレディーの赤面――ドリー・ヴァーデン
 1 衆目を集めたドリー
 2 解読を拒む赤面
 3 二つのタイプ
 4 ドリーの心情

第三章 「明るい」顔色が語る
 1 顔色の重要性
 2 顔色の道徳性
 3 化粧非容認論

第四章 化粧の美徳を説く
 1 現実的な問題
 2 化粧肯定論

第五章 ブラッシュ・ローズを纏う
 1 ファッションとして
 2 ブラッシュ・ローズの成り立ち

終章 ヴィクトリアンの自己抑制と赤面
 1「病気」にされた男性の赤面
 2 道徳観と自己抑制

あとがき
初出一覧
図版出所一覧
参考文献

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