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心を科学する

心理学入門

心を科学する

心の働きという主観的な現象を理解するために、心理学はなにを行ってきたのだろうか。科学的な営みとしての心理学を紹介する入門書。

著者、編者、訳者など 岩崎祥一
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-25085-1
出版年月 2013年2月
判型・ページ数 A5判・328ページ
定価 本体2,900円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

「心理学がこんなに科学的とは思わなかった」多くの学生から聞かれるこうした声は、心理学のイメージが偏って伝わっていることを意味する。本書はそうした誤解を解消するため、基本的なポイントを抑えつつ、脳や進化といった最新の動向を盛り込み、科学としての心理学を解説。また実際に学生から寄せられた疑問とその答えを紹介する。

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目次

はじめに

第1章 科学としての心理学
 1.1 科学という行為
 1.2 科学としての心理学の歩み
 1.3 心理学におけるパラダイムシフト
 1.4 心理学の研究対象と方法
 1.5 心理学と統計

第2章 脳と心
 2.1 心の座はどこか
 2.2 心とは
 2.3 神経系と脳
 2.4 機能局在
 2.5 大脳半球機能の左右差
 2.6 覚醒と睡眠

第3章 心の進化
 3.1 進化と遺伝子アルゴリズム
 3.2 ヒトの特徴
 3.3 直立2足歩行
 3.4 脳の拡大
 3.5 ヒトの家族の成立
 3.6 道具の使用と製作
 3.7 言語の進化
 3.8 高次の精神機能
 3.9 ヒトの社会性の進化

第4章 知覚と認知
 4.1 感覚器官の役割
 4.2 感覚器官による情報伝達
 4.3 知覚の安定性
 4.4 視覚情報処理の2つの経路
 4.5 環境と関わる
 4.6 対象知覚
 4.7 認知とは
 4.8 注意
 4.9 自動と能動
 4.10 知識の構造
 4.11 思い出すと思いつく
 4.12 意思決定

第5章 学習と記憶
 5.1 様々な学習
 5.2 学習の進化
 5.3 慣れ
 5.4 古典的条件づけ
 5.5 道具的条件づけ
 5.6 観察学習
 5.7 学習の準備性
 5.8 記憶
 5.9 感覚貯蔵
 5.10 短期記憶
 5.11 長期記憶
 5.12 何が記憶に残るのか
 5.13 覚えるという行為
 5.14 思い出すとは
 5.15 記憶は経験の忠実なコピーか
 5.16 忘れるとは

第6章 動機づけと情動
 6.1 動機づけとは
 6.2 動機づけの仕組み
 6.3 生物学的動機づけと視床下部
 6.4 内発的動機
 6.5 社会的動機
 6.6 労働への動機づけ
 6.7 動機づけと学習
 6.8 ヤーキス=ドッドソンの法則
 6.9 情動
 6.10 情動の機能
 6.11 情動にともなう末梢の生理学的変化
 6.12 情動の理論
 6.13 表情の生得性
 6.14 情動に関わる脳のシステム

第7章 個人差
 7.1 個人差の測定
 7.2 初期の知能測定の試み
 7.3 ビネーによる知能テスト開発
 7.4 知能の成り立ち
 7.5 知能に対する遺伝の影響
 7.6 知能に対する環境の影響
 7.7 知能に関わる遺伝子
 7.8 性格
 7.9 性格の構造
 7.10 類型論と特性論
 7.11 特性論
 7.12 性格の測定法
 7.13 性格の基本的次元
 7.14 三つ子の魂百まで
 7.15 性格に対する遺伝的影響
 7.16 性格に対する環境の影響
 7.17 個人差と社会適応

第8章 脳の病気・心のやまい
 8.1 精神疾患の分類
 8.2 脳の機能変調
 8.3 心の機能変調
 8.4 人格障害
 8.5 脳の病気・心のやまいはなぜ起こるか
 8.6 脳の病気・心のやまいを治療するには
 8.7 行動変容の仕組み

引用文献
事項索引
人名索引

トピック
トピック1-1 自然現象の統計分布
トピック2-1 体外離脱体験
トピック3-1 共感性の進化
トピック4-1 月の錯視
トピック4-2 閾下広告
トピック5-1 夢と記憶
トピック5-2 心因性健忘
トピック6-1 服従の心理
トピック6-2 労働の倫理
トピック7-1 誰がエイリアンに誘拐されるか
トピック8-1 セルフカウンセリング




岩崎祥一(いわさき しょういち)
1951年生まれ。1978年,東北大学文学研究科大学院博士課程満期退学。博士(医学)。福島県立福島医科大学教授を経て,東北大学大学院情報科学研究科教授。著書に『脳の情報処理』(単著,サイエンス社,2008),『知性と感性の心理』(共著,福村出版,2000)がある。

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