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なめらかな社会とその敵

PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

なめらかな社会とその敵

複雑な世界を複雑なまま生きるには?PICSYや分人民主主義で実現する「なめらかな社会」が近代をメジャーバージョンアップする。

著者、編者、訳者など 鈴木健
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-60247-6
出版年月 2013年1月
判型・ページ数 A5判・276ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

中沢新一氏・青木昌彦氏推薦

「ジョン・レノンは『境界のない世界』を夢想できただけだったが、鈴木健は科学によってそれを現実的に構築する方法を模索する。複雑性の思想から生み出されたいまもっとも可能性豊かな世界像。」思想家・人類学者 中沢新一

「インターネットがもたらす社会の生態学的進化をともに生き/造る若い世代の知的ネットワークの主要ノードである鈴木健。その彼が、社会科学の伝統的なストーリーを書き換え、実践的な意味を問う、刺激的で、おおいなる可能性をはらんだ試み。」スタンフォード大学名誉教授・経済学者 青木昌彦

世界を単純化するのはもうたくさんだ。これまで、あらゆる境界が社会のリソースを分断してきた。だが新たな情報技術によって、現代社会制度のコアとなる貨幣、政治、法、軍事のシステムまでもが新しい姿をまとう可能性が生まれた。「なめらかな社会」として、その具体的な実装方法を示す。歴史的な閉塞感の中に生きる現代人希望の書!

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目次

はじめに

第I部 なめらかな社会

第1章 生命から社会へ
 1.1 複雑なまま生きる
 1.2 膜と核
 1.3 私的所有の生物学的起源
 1.4 オートポイエーシス:生命システムと環境
 1.5 人工物としての社会制度
 1.6 責任なき社会,自由意志なき社会

第2章 なめらかな社会
 2.1 権力者と組織
 2.2 ソーシャルネットワーク
 2.3 網,膜,核
 2.4 ステップ,フラット,なめらか
 2.5 なめらかな社会

第II部 伝播投資貨幣 PICSY

第3章 価値が伝播する貨幣
 3.1 貨幣の共通性と多様性
 3.2 PICSY:フローベースの代替通貨
 3.3 PICSYは実際に利用可能か

第4章 PICSYのモデル
 4.1 一般的な評価システムとしての静的モデル
 4.2 貨幣システムとしての動的モデル(自己評価法)
 4.3 カンパニーとその仮想性
 4.4 中央銀行法
 4.5 仮想中央銀行法
 4.6 3つの方法の比較
 4.7 まとめ

第5章 PICSY,その可能性と射程
 5.1 PICSYは何をもたらすか
 5.2 PICSYの実現
 5.3 実現への批判とそれへの反論
 5.4 応用
 5.5 なめらかな社会としてのPICSY

第III部 分人民主主義 Divicracy

第6章 個人民主主義から分人民主主義へ
 6.1 ネットは民主主義を再発明できるか?
 6.2 近代民主主義が抱える問題とその突破

第7章 伝播委任投票システム
 7.1 伝播委任投票システムの実現
 7.2 課題
 7.3 分人民主主義の意義
 7.4 なめらかな社会としての分人民主主義

第IV部 自然知性

第8章 計算と知性
 8.1 万能機械主義の時代:1936年~
 8.2 身体環境主義の時代:1968年~
 8.3 ネットワーク主義の時代:1995年~
 8.4 社会知性:コンピュータとしての社会

第9章 パラレルワールドを生きること
 9.1 メディアとは何か
 9.2 ゲームと労働

第V部 法と軍事

第10章 構成的社会契約論
 10.1 問題の所在
 10.2 構成的社会契約への道
 10.3 構成的社会契約試論
 10.4 私が政府である社会

第11章 敵
 11.1 シュミットの銀河系
 11.2 オートポイエーシスと友敵論
 11.3 公敵なき社会

終章 生態系としての社会へ

参考文献
あとがき
初出一覧
人名索引
事項索引




著者略歴
1975年,長野県生まれ。1998年慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。2009年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主任研究員,東京財団仮想制度研究所フェローを経て,現在,東京大学総合文化研究科特任研究員,株式会社サルガッソー代表取締役社長。博士(学術)。著書に『NAM生成』(太田出版,2001年,共著),『進化経済学のフロンティア』(日本評論社,2004年,共著),『究極の会議』(ソフトバンククリエイティブ,2007年,単著),『現れる存在』(NTT出版,2012年,共訳書)などがある。専門は複雑系,自然哲学。

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