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関東大震災と「復興小学校」

学校建築にみる新教育思想

関東大震災と「復興小学校」

関東大震災後の東京市で建設された「復興小学校」を教育学的な観点から分析し,学校建築と教育実践,地域社会の関係を明らかにする。

著者、編者、訳者など 小林 正泰
ジャンル 教育・心理
ISBN 978-4-326-25081-3
出版年月 2012年12月
判型・ページ数 A5判・368ページ
定価 本体4,400円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

1923年に起こった震災からの復興の際、鉄筋コンクリート三階建で建設された小学校は、その後の学校建築の原型となった。同時に、復興小学校には当時の社会の諸課題への対応も反映された。本書は、公文書や学校所蔵史料等の第一次史料を用いて震災前後における東京市の教育行政プロセスを解析し、復興小学校と新教育思想の関連を析出する。

同著者『明石小学校の建築──「復興小学校」のデザイン思想』(共著,東洋書店,2012年)
東洋書店ホームページでの紹介ページはこちら http://www.toyoshoten.co.jp/book/b106288.html

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目次

はしがき
凡例

序章 本書の課題と先行研究
 第1節 研究課題の設定
 第2節 先行研究の批判的検討
 第3節 本書の構成

第1章 震災前における東京の小学校
 第1節 都市教育の諸問題
 第2節 東京市の小学校建築

第2章 震災による被害と学校の復興
 第1節 関東大震災による被害
 第2節 復興事業の概要

第3章 復興小学校のプランとその実際
 第1節 復興小学校の建築プランと行政的基盤
 第2節 統一設計による学校の規格化
 第3節 データにみる復興小学校
 まとめ

第4章 錦華小学校の事例
 はじめに
 第1節 学校沿革と復興の過程
 第2節 校舎・設備の教育的機能
 第3節 地域社会による復興後援会の活動
 まとめ

第5章 練屏小学校の事例その1──地域社会との関係を中心に
 はじめに
 第1節 地域社会と学校の震災復興
 第2節 区画整理と校地拡張
 第3節 地域による校地拡張運動と記念事業後援会
 第4節 地域社会の学校利用
 まとめ

第6章 練屏小学校の事例その2──教育実践との関係を中心に
 はじめに
 第1節 復興校舎の概要
 第2節 学校側の校舎設計および設備への要求
 第3節 学校建築への教員の関与と研究体制
 第4節 教育実践の組織化と学校環境の構成
 まとめ

第7章 大正・昭和初期における学校建築をめぐる諸思想
 はじめに
 第1節 古茂田甲午郎の学校建築観とその思想的背景
 第2節 私立新学校の学校建築像とRC校舎への批判
 第3節 木下竹次のオープンスクール論
 まとめ

終章 「復興小学校」研究の意義と今後の課題
 第1節 本書から得られた知見
 第2節 復興小学校の教育学的評価──オープンスクール論との対比をもとに
 第3節 今後の研究課題と学校建築研究の意義

補論 これからの学校建築を考える

引用・参考文献
資料 復興小学校一覧
あとがき
人名索引
事項索引



著者略歴
1974年生まれ
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)
現 在 東京大学大学院教育学研究科教育学研究員。法政大学,東海大学ほか非常勤講師
主 著 『各種学校の歴史的研究──明治東京・私立学校の原風景』(共著,東京大学出版会,2008年),『明石小学校の建築──「復興小学校」のデザイン思想』(共著,東洋書店,2012年)
主論文 「復興小学校をめぐる教育思想──古茂田甲午郎の学校建築観とその思想的背景」『都市問題』第101巻第3号(2010年),「簡易宿泊所地域における長欠対策学級の実践──東京・山谷地区の事例を中心に」『青少年教育フォーラム』第6号(2006年)

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