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エスノメソドロジーと科学実践の社会学

エスノメソドロジーと科学実践の社会学

社会学から生まれたエスノメソドロジーについて、基本的論点をおさえつつ、独自の視点を提供する。

著者、編者、訳者など マイケル リンチ 
水川 喜文 監訳
中村 和生 監訳
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-60244-5
出版年月 2012年10月
判型・ページ数 A5判・504ページ
定価 本体5,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

本書は、社会学から生まれたエスノメソドロジーの誕生と展開を詳述した基本書である。入門的論点から、会話分析の興隆と陥穽、ウィトゲンシュタインに着想を得た独自の視点までも論じる。また、科学実践の社会学の先駆者ラトゥールらの「新しい」科学社会学との相違やエスノメソドロジーの向かうべき方向性も提示する。

正誤表(PDF)

本書はエスノメソドロジー・会話分析研究会のホームページでも詳細をご覧いただくことができます。
http://emca.jp/books_2012scientificPractice.php

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目次

日本語版序文
謝辞


 1.社会学と通分野的な批判的ディスコース
 2.断片的プログラムと複雑な織り合わせ
 3.本書の構成

第1章 エスノメソドロジー
 1.ガーフィンケルによるエスノメソドロジーの考案
 2.初期の発想
 3.エスノメソドロジーの中心となるテキストとその方針
 4.エスノメソドロジーの2つの研究プログラム
 5.エスノメソドロジー批判
 6.結論

第2章 「古い」科学社会学の終焉
 1.「古い」科学社会学への批判
 2.ストロングプログラムの知識社会学への統合

第3章 新しい科学知識の社会学の興隆
 1.ストロングプログラムの方針
 2.ストロングプログラムの子孫,きょうだい,親族
 3.相対主義研究と構築主義研究の危機
 4.ポスト構築主義の潮流
 5.ワークのエスノメソドロジー研究

第4章 現象学とプロト・エスノメソドロジー
 1.自然科学の現象学的系譜
 2.ローカルに組織された諸活動
 3.カウフマン,シュッツ,プロトエスノメソドロジー
 4.プロトエスノメソドロジーを越えて?
 補遺――線上の社会としての交通

第5章 ウィトゲンシュタイン,ルール,認識論のトピック
 1.ウィトゲンシュタインと規則の懐疑主義
 2.定式化と実践的行為
 3.数学の社会学から数学の実践学ヘ
 4.ウィトゲンシュタインの経験的拡張にむけて

第6章 分子社会学
 1.人間行動の自然観察科学
 2.会話分析の専門化
 3.メンバーの直観と専門的分析
 4.言語行為に関する日常的なカテゴリーと分析的カテゴリー
 5.分析を置き換える
 補遺――分子生物学とエスノメソドロジー

第7章 本質から個性原理へ――ワークのエスノメソドロジー研究
 1.見失われた何か
 2.本質的内容から反復可能な認識トピックへ
 3.教示(インストラクト)された行為と生活世界(レーベンスヴェルト)ペア
 4.原始的な認識トピックの探求へ向かって

結論
 1.ポスト分析的科学研究
 2.秩序だった,日常的なものとしての科学


文献一覧
訳者解説
人名索引
事項索引





マイケル・リンチ(Michael Lynch)
1948年,インディアナ州インディアナポリス生まれ.コーネル大学卒業後,カリフォルニア大学アーバイン校にて博士号取得.
1999年よりコーネル大学科学技術研究院教授.科学実践の社会学的研究,エスノメソドロジーの方法論的研究などを行なっている.
2009年まで「科学の社会的研究学会(4S)」会長.他の著書にRepresentation in Scientific Practice(S. ウールガ-と共編,The MIT Press,1990)など.
1995年,本書によりアメリカ社会学会ロバート K. マートン賞受賞.

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