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R・M・ヘアの道徳哲学

R・M・ヘアの道徳哲学

道徳とは。道徳的に考えるとは。道徳的判断を下すとは。メタ倫理学が生んだ選好功利主義!

著者、編者、訳者など 佐藤 岳詩
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-10221-1
出版年月 2012年10月
判型・ページ数 A5判・304ページ
定価 本体4,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

これまで十分には理解されてこなかったイギリスの道徳哲学者R.M.ヘア。本書はヘアの道徳哲学にまつわる数々の誤解を払拭し、彼が論じたことが本当は何だったのかを論じることで、彼の議論の持つ真の重要性を明らかにする。

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目次

はしがき
凡例

第Ⅰ部 選好功利主義の成立

第一章 ヘアの道徳哲学
 1 ヘアの道徳哲学の目的
 2 道徳文の分析――意味と判定規準
 3 情緒主義批判――指令と説得
 4 記述主義批判――ヒュームの規則
 5 非認知主義批判――真理条件と妥当性

第二章 道徳的な判断を下すということ――基盤としてのメタ倫理学
 1 ヘアのメタ倫理学
 2 指令性の役割
 3 普遍化可能性
 4 選好功利主義の考え方

第Ⅱ部 ヘアへの批判と応答

第三章 選好功利主義は規範倫理学理論か
 1 選好功利主義の歴史的展開――経済学、プラグマティズム、規範倫理学
 2 ヘアと功利主義――利益から選好へ
 3 選好功利主義と伝統的功利主義

第四章 中立性と合理性
 1 中立性条件の問題点
 2 なぜ他者の選好を平等に考慮するのか
 3 もう一つの問題点――合理性と中立性条件

第五章 「道徳的な問い」への答え
 1 道徳性の定義――四つの伝統的定義
 2 道徳的判断の優越性――ヘアの考え方
 3 道徳的判断は本当に優越的か?
 4 選好功利主義と道徳――道徳性と合理性

第Ⅲ部 道徳哲学の限界と役割

第六章 生き方について哲学が言えること
 1 選好功利主義と道徳理論――三つのギャップ
 2 道徳哲学の限界
 3 人間の生と選好功利主義への動機付け
 4 自尊、アイデンティティ、価値――人生に意味を与えるもの

第七章 道徳哲学の役割と機能
 1 二層理論というアイディア
 2 教育への応用――教え込みと教育
 3 応用倫理学へ――情緒主義再論

結語――我々はいかに生きるべきか

あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引



著者略歴
1979年生まれ。現在、日本学術振興会特別研究員PD(京都大学)。
2009年北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。
論文 「R・M・ヘアの普遍化可能性原理の形式性について」『イギリス哲学研究』(第32号、2009年)
   「功利主義的観点から見た認知的エンハンスメント」『医学哲学・医学倫理』(第27号、2009年)
   「ハイブリッド表出主義と指令主義の再評価」『倫理学年報』(第61集、2012年)
   「生の意味の問題における主観説について」『倫理学研究』(第42号、2012年)ほか。

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