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「ゲイコミュニティ」の社会学

「ゲイコミュニティ」の社会学

ゲイ男性・バイセクシュアル男性のつながりは、なぜ時に息苦しくもあるのか。差別論に還元されないマイノリティ論の次の一手を示す。

著者、編者、訳者など 森山 至貴
ジャンル 社会・女性
ISBN 978-4-326-60243-8
出版年月 2012年9月
判型・ページ数 A5判・276ページ
定価 本体4,500円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

内容説明

「ゲイコミュニティ」という言葉を焦点にしながら、ゲイ男性・バイセクシュアル男性集団に対して個々のゲイ・バイセクシュアル男性が感じる「ついていけなさ」という現代的な息苦しさを社会学的に考察する。この息苦しさの歴史的・理論的源泉を明らかにした上で、その解除の方法を、ゲイ・バイセクシュアル男性の語りの中から探る。

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目次

はしがき

序章 もうひとつの「生きづらさ」を社会学する
 1 「ゲイコミュニティ」の社会学の意義
 2 問題としての「ついていけなさ」
 3 社会学は「ついていけなさ」をどう描けるか
 4 本書の方法と構成

第Ⅰ部 つながりの編成

第一章 ゲイ男性のつながりを「歴史化」する
 1 つながりの様態の原型から現在へ
 2 男性同性愛者の誕生
 3 「語りの場」におけるつながりの誕生
 4 二種類のつながり
 5 偏差としての現在
 6 インターネット
 7 ゲイコミュニティ?

第二章 二種類のつながり
 1 組み込みの問題
 2 排他性
 3 感情?
 4 「愛に固有の理性的根拠」
 5 自発的な服従というパラドックス
 6 「圏」のゼマンティク
 7 二重の困難への「解」

第三章 ゲイコミュニティという思想
 1 語そのものへの着目
 2 資料について
 3 歴史という名の理想主義
 4 純化される理想主義
 5 ゲイコミュニティ/つながり
 6 以降の記述の指針

第Ⅱ部 つながりの隘路

第四章 つながりの禁欲化──カミングアウト論の分析から
 1 観測地点としてのカミングアウト
 2 カミングアウトの捉え返し──先行文献の検討
 3 資料としてのカミングアウト論
 4 関係性という発想
 5 反省する自己
 6 コミュニティとの連関
 7 邂逅の困難
 8 忘却されるつながり

第五章 ライフスタイルという問題──雑誌『Badi』の分析から
 1 特定のライフスタイルへの同化?
 2 フーコーの「曲解」
 3 ゲイ雑誌『Badi』の分析
 4 接ぎ木の原理的困難
 5 はるか手前での挫折

第Ⅲ部 つながりの技法

第六章 立ち上がる〈わたしたち〉
 1 呼称のポリティクスの裏面
 2 呼称における〈わたしたち〉の問題
 3 調査の概要
 4 婉曲の意味
 5 なにをもって「仲間」なのか
 6 立ち上がる〈わたしたち〉
 7 〈わたしたち〉の困難
 8 立ち上がる「こっち」の世界の〈わたしたち〉

第七章 技法としての「性的差異」
 1 ゼマンティクの困難
 2 カテゴリ・ミステイク?
 3 調査の概要
 4 拡散と「余剰」
 5 行為の人への帰属の三つの様式
 6 選別・関係性構築
 7 技法としての「性的差異」

終章 〈わたしたち〉でいることの困難と技法
 1 「ついていけなさ」と二種類のつながり──本書全体の要約
 2 「ついていけなさ」から「傷」へ
 3 「外部」をめぐる問い
 4 薄められた社会

あとがき
引用文献
索引
初出一覧

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