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『教育思想事典 増補改訂版』刊行記念フェア 「現代を解きほぐす教育思想」
2017.10.01
教師になること、教師であり続けること (紙版)
困難の中の希望
- 形式・仕様:
- 紙版 電子版
「教師バッシング」はもうやめて! 今日教師たちが直面している困難を論じ、その中で生きる教師に問われる原理的な問いを提示する。
著者 | グループ・ディダクティカ 編 |
---|---|
ジャンル | 教育・心理 |
出版年月 | 2012年9月 |
ISBN | 978-4-326-29901-0 |
判型・ページ数 | 4-6・292ページ |
定価 | 2,860円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
教師・教育を取り巻く状況は厳しさを増している。日々教育現場で業務に忙殺される教師に対して「世間」はますます厳しい目を向け、さらに教師の困難を増幅している。前著『学びのための教師論』に続いて教師を主題とし、「教師」に関する国内外の政策動向を記述しつつ、昨今の状況そのものを相対化し、突破する視点を提供する。
まえがき
第Ⅰ部 教師の困難はどこから来るのか
第一章 教師になること/教師であることの現在[山崎雄介]
一 「教師受難の時代」と教職人気
二 新人教師の「困難」の主要な根源――対「大人」関係へのとらわれ
三 教師をめぐる政策動向――「資質能力向上」策の矛盾
四 学校と教師の管理――評価・説明責任の跋扈と首長のイニシアティヴ
五 困難の中に希望はあるか
第二章 学校は、なぜこんなにも評価まみれなのか――教育のグローバル化とPISAの果たした役割[松下佳代]
一 評価の時代
二 グローバル教育改革運動(GERМ)とPISA
三 日本の教育へのPISAの影響
四 別のかたちの模索
第三章 まじめな教師の罪と罰――教師が教師であるために必要なこと[松下良平]
一 はじめに――学校と塾の違いがわからない
二 公教育のオモテとウラ
三 誠実な教師は思い悩む
四 なぜまじめな教師が求められるのか
五 まじめな教師のどこが問題なのか
六 むすび――誠実なプロフェッショナルへ
第Ⅱ部 この世界で教師として学ぶ
第四章 新人教員の苦悩に対して教員養成には何ができるか[杉原真晃]
一 採用一年目の新人教員の苦悩
二 新人教員の苦悩の深層(一)――学校現場
三 新人教員の苦悩の深層(二)――教員養成
四 教員養成には何ができるか
五 教員養成にできること・できないこと
第五章 「若手教師」の成長を支えるもの――授業力量を成長させる要因[木原成一郎・久保研二]
一 はじめに
二 「若手教師」の成長の困難さと成長を支える要因の存在
三 桃山先生の成長――体育授業における授業力量の変化
四 桃山先生の成長を促した要因
五 おわりに
第六章 同僚に学びながら教師になっていく――初任期から中堅期への成長[松崎正治]
一 教師の成長の鍵となる時期とは
二 本章の主人公――坂本さんと先輩教師・西野さん
三 モデルとなる先輩教師を模倣する――四~五年目[二〇〇六─二〇〇七年度]
四 たとえてみることで拡張する――六年目の実践[二〇〇八年度]
五 学校文化とメンター
六 まとめ
第七章 中堅期からの飛躍――「協同的な学び」との出会い[森脇健夫]
一 はじめに
二 S中学校での教師たちの経験
三 おわりに――「観」の問い直しの場としての学校
第Ⅲ部 閉塞状況をどう突破するか
第八章 受験体制の中で自分の教育観にこだわる――ジレンマのやり繰りと教師の学び[藤原顕・荻原伸]
一 はじめに
二 荻原実践をめぐる対話とその解釈
第九章 教師バッシングはもうやめて――心躍る学びの場を[村井淳志]
一 教師バッシングが常態化したこの三〇年
二 朝令暮改の猫の目教育行政
三 アカウンタビリティに名を借りたアリバイ書類づくり
四 品質保証に名を借りた自由裁量の剥奪
五 いちばん不足しているのは、教師の心を揺さぶる場
六 私の教員免許更新講習の実践から
七 おわりに
第一〇章 教師はどのようにして生徒の学びが〈みえる〉ようになっていくのか[吉永紀子]
一 授業を〈みる〉ことと生徒の学びが〈みえる〉こととの間
二 松本中学校における授業研究はどのようにして行われるのか
三 教師の懐く問いが実践の探究の道すじを決める――村松晋さんの実践の省察を手がかりにして
第一一章 制度としての「評価の圧力」の下での実践の創造[鋒山泰弘]
一 はじめに
二 新しい教育評価の方法を実践に取り入れるとは
三 子どものための「評価の日常化」とは
四 おわりに
第一二章 学校の「しんどさ」とどうつきあうか――「(仮)センセの放課後」のとりくみから[石垣雅也]
一 はじめに
二 私が感じていた「しんどさ」――採用一年目の経験から
三 「(仮)センセの放課後」の誕生
四 「(仮)センセの放課後」の風景
五 初任者への「指導」場面における「しんどさ」
六 悩みを率直に表明できない職場の「しんどさ」
七 「貧困問題」と「青年教師の困難」の重なり――失われる学校・教師の「溜め」
八 おわりに――可視化された問題を「つながり」でのりこえる
資料
事項索引
人名索引
第Ⅰ部 教師の困難はどこから来るのか
第一章 教師になること/教師であることの現在[山崎雄介]
一 「教師受難の時代」と教職人気
二 新人教師の「困難」の主要な根源――対「大人」関係へのとらわれ
三 教師をめぐる政策動向――「資質能力向上」策の矛盾
四 学校と教師の管理――評価・説明責任の跋扈と首長のイニシアティヴ
五 困難の中に希望はあるか
第二章 学校は、なぜこんなにも評価まみれなのか――教育のグローバル化とPISAの果たした役割[松下佳代]
一 評価の時代
二 グローバル教育改革運動(GERМ)とPISA
三 日本の教育へのPISAの影響
四 別のかたちの模索
第三章 まじめな教師の罪と罰――教師が教師であるために必要なこと[松下良平]
一 はじめに――学校と塾の違いがわからない
二 公教育のオモテとウラ
三 誠実な教師は思い悩む
四 なぜまじめな教師が求められるのか
五 まじめな教師のどこが問題なのか
六 むすび――誠実なプロフェッショナルへ
第Ⅱ部 この世界で教師として学ぶ
第四章 新人教員の苦悩に対して教員養成には何ができるか[杉原真晃]
一 採用一年目の新人教員の苦悩
二 新人教員の苦悩の深層(一)――学校現場
三 新人教員の苦悩の深層(二)――教員養成
四 教員養成には何ができるか
五 教員養成にできること・できないこと
第五章 「若手教師」の成長を支えるもの――授業力量を成長させる要因[木原成一郎・久保研二]
一 はじめに
二 「若手教師」の成長の困難さと成長を支える要因の存在
三 桃山先生の成長――体育授業における授業力量の変化
四 桃山先生の成長を促した要因
五 おわりに
第六章 同僚に学びながら教師になっていく――初任期から中堅期への成長[松崎正治]
一 教師の成長の鍵となる時期とは
二 本章の主人公――坂本さんと先輩教師・西野さん
三 モデルとなる先輩教師を模倣する――四~五年目[二〇〇六─二〇〇七年度]
四 たとえてみることで拡張する――六年目の実践[二〇〇八年度]
五 学校文化とメンター
六 まとめ
第七章 中堅期からの飛躍――「協同的な学び」との出会い[森脇健夫]
一 はじめに
二 S中学校での教師たちの経験
三 おわりに――「観」の問い直しの場としての学校
第Ⅲ部 閉塞状況をどう突破するか
第八章 受験体制の中で自分の教育観にこだわる――ジレンマのやり繰りと教師の学び[藤原顕・荻原伸]
一 はじめに
二 荻原実践をめぐる対話とその解釈
第九章 教師バッシングはもうやめて――心躍る学びの場を[村井淳志]
一 教師バッシングが常態化したこの三〇年
二 朝令暮改の猫の目教育行政
三 アカウンタビリティに名を借りたアリバイ書類づくり
四 品質保証に名を借りた自由裁量の剥奪
五 いちばん不足しているのは、教師の心を揺さぶる場
六 私の教員免許更新講習の実践から
七 おわりに
第一〇章 教師はどのようにして生徒の学びが〈みえる〉ようになっていくのか[吉永紀子]
一 授業を〈みる〉ことと生徒の学びが〈みえる〉こととの間
二 松本中学校における授業研究はどのようにして行われるのか
三 教師の懐く問いが実践の探究の道すじを決める――村松晋さんの実践の省察を手がかりにして
第一一章 制度としての「評価の圧力」の下での実践の創造[鋒山泰弘]
一 はじめに
二 新しい教育評価の方法を実践に取り入れるとは
三 子どものための「評価の日常化」とは
四 おわりに
第一二章 学校の「しんどさ」とどうつきあうか――「(仮)センセの放課後」のとりくみから[石垣雅也]
一 はじめに
二 私が感じていた「しんどさ」――採用一年目の経験から
三 「(仮)センセの放課後」の誕生
四 「(仮)センセの放課後」の風景
五 初任者への「指導」場面における「しんどさ」
六 悩みを率直に表明できない職場の「しんどさ」
七 「貧困問題」と「青年教師の困難」の重なり――失われる学校・教師の「溜め」
八 おわりに――可視化された問題を「つながり」でのりこえる
資料
事項索引
人名索引
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